時々管理日誌
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2008年06月14日(土) 『親バカ心』リハビリ中

実は先日から、『イルファーラン物語』が恥ずかしくなって、ちょっと落ち込んでたです。
ちょっと用があって第一章をちらちらと読み返したら、いや、もう、恥ずかしいのなんのって。

うわ、恥ずかしい! なに、これ! 私、こんなの書いてたの!? 書いて、公開してた(……というか、今もしてる)の?
が〜ん……( ̄ロ ̄lll)

……ってくらいの勢いでした……(^_^;)

何しろ15年前の作品ですしね……。

でも、ヘタだから恥ずかしいんじゃないんですよ。
ヘタなのは今だって同じくらいヘタなんだから、そんなことをいちいち恥ずかしがってたらキリがないです。
今よりヘタだから恥ずかしいんじゃなくて、何か別の理由で恥ずかしいんです。
なんていうか、いたたまれなくて直視したくない感じ。
何か、「しーっ、見ちゃいけません!」とか言われて目を逸らされてそうな、こんな恥ずかしいものをワールドワイドに晒し続けている作者が気の毒になって目を逸らしたくなるような……(^_^;)

たぶん、後半は、今でもそんなに恥ずかしくないと思うんですが、この、第一章の、特に前半は、異様に気恥ずかしい……。
主に恋愛絡みのシーンが恥ずかしいですが、それ以外も全体的になんとなく恥ずかしい感じ。

くりかえし言いますが、別にヘタだからじゃないんです。
そんなの最初から分かってるから、今さら気にしません。
どうも、画面の向こうに、まだいろいろと開き直れて居なかった当時の私の照れや羞らいや青さや自己陶酔が透けて見える気がするのが、いたたまれない原因じゃないかと思います。

あと、いたたまれなさを我慢して、よくよく分析してみるに、特に、なんとかしてキャラ(特にアルファード)を美化しようと頑張ってるところが、落ち着かなくてムズムズする感じですね。
今じゃ、アルファードなんてどうせイモだと割り切ってるんだけど、当時は、まだ、カッコいいヒーローとしてプロデュースしてあげようという親心が多少はあって、その親心が空回りしてる、その空回り具合が、何か見ていて気の毒で、痛々しくて、いたたまれない……。
「だって、そんなに一生懸命売り込もうとしたって、どうせアルファードだよ? あなた本当に、自分で書いてて、そいつをカッコいいと思ってるの?」みたいな!

でも、最初から『相手役の男はダサダサな上にダメダメです』とか言っちゃったら、乙女な皆さんは誰も読んでくれませんよね?(笑)
いや、それはそれで、かえって、キワモノ的な興味を引いたかもしれないけど(笑)

でも、でも、自分にとっては恥ずかしくても、読んでくれる人の中には、このお話を好きだと言ってくれる人がいっぱいいて、中でもとりわけ、この、私にとっては超恥ずかしい第一章が特に好きだと言ってくれる人もいたりするのです。
だから、きっと、まだ若くて青かった自分の姿が透けて見える気がして恥ずかしかったりするのは本人だけで、読むほうは作者の姿なんか透視せずに普通に作品として読んでくれ、たまたま趣味に合わなければ「なんじゃこりゃ」とか思うだろうけど、たまたま趣味に合えば楽しんでくれるのです。
たまたま趣味が合う人が何人かでも楽しんでくれるなら、この作品には、ちゃんと公開しておく価値があるはずです!

……と思ったから、取り下げる気は一切無かったけど、でも、日ごろは自作に対して無駄にポジティブすぎる私にしては珍しく、ちょっぴりしょげてたのは確か(^^ゞ

そうしたら、そんなタイミングで、たまたま立て続けに、ネット小説書影リンク集でいつのまにか『イルファーラン物語』にレビューがついてたとか、お勧め掲示板などで『イルファーラン物語』のタイトルをあげてくれてる人がいたとか、知らないサイトさんがいつのまにかこっそりリンクしてくださってたとかの、勇気の出るものを発見して、わ〜ん、ありがたいです〜(T-T)
2年も前に完結した作品なのに、今でも、こうして、読んで面白がってくれる人がいるんです。
なんてありがたいことなんでしょう。

そうですよね、考えてみれば、私が読み返す前と後とで、別に作品そのものに変化があるわけじゃないのです(当たり前だけど)。
変ったのは私の方であって、作品そのものは別に変っていないんだから、他の人にとって面白いかどうかは、私にとって恥ずかしいか恥ずかしくないかとは関係ないんですよね!
公開してさえいれば、たまたま趣味に合う人が面白いと思ってくれる可能性は、今も、これからも、常にあるんですよね!

……そう開き直ったら、また元気が出てきたような気がします。

今回、『イルファーラン物語』の前のほうを読み返したのは、番外編競作企画『テルの物語』に『イルファーラン物語』の番外編で参加したいと思ったからなんですが、そのために、もう一度、頑張って、親ばか心を奮い立たせます!

で、これもまたちょうどいいタイミングで、柏さんから『イルファーラン物語』を指定して『親ばかバトン』というのをまわしてもらっていたので、とりあえず、それで、親ばか心のリハビリ・トレーニングをしてみようと思います。
というわけで、近日中に、バトンに回答します。


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