2008年02月17日(日) |
覆面Cブロック推理中(その1) |
さて、Cブロック推理中です。 上から順々にメモをしていこうと思います。 推理に時々ちらほらと感想が混じることがあり、その感想はネタバレ有りなので、まだ読んでない方はご注意ください。
01 毒
な、なにこれ……Σ( ̄ロ ̄lll) なんだこの巧さはーーーー!!! 何か、ものすごく巧いんですけど……。 この家は何でそんなところに都合よく棍棒なんかがあるんだろうと、ちょっと不自然に思ってたら実は燻製肉だったとか(普通、匂いで分かりそうなもんだけど、よっぽど必死だったんだろうな〜(^_^;))、最後の『毒を入れた』のところも、直前でお兄さんの死を示して身内を亡くした逆恨みかと思わせて、その上でさらにどんでん返しできれいなラストとか、上手いなあ〜。
いきなりだけど、これ、土岐さん! 決め手は、『無い』! ……あ、『決め手が無い』んじゃなくて、『無い』という表記が決め手です。 それだけじゃ根拠が弱いけど、それ以外に一生懸命細かい根拠を探そうという気にならないくらい、作風文体だけでほぼ確信。 今回の企画で初めて知ったサイトさんだけど、推理期間開始前に各作者さんのサイトめぐりをした時から「こ、これはすごい……!」と驚嘆してました。 これから他の人のを推理していく中で、どうしてもこれをもう一度検討しなおす必要が出てきたら改めて調査ということで、今はとりあえずこれで当てはめておきます。
02 舞夜空(まいよぞら)
これも、いきなり断言。 宮武鳴さん! 特徴ある記号使いから。 あと、一文が短めで、一文ごとにほぼ必ず改行、セリフも短めで、要するに画面の左端がたくさん空いてるという、文字の配置の印象。 人物は丁寧に描写するけど背景はあまり具体的に書き込まないのも特徴のような気がします。
03 ジンニーと魔法の絨毯
またいきなりですが、よもぎの森さん? この軽やかな可愛らしさととぼけた可笑し味は、すごく森さんぽい……。 森さんって、ときどき、『巧まざる』という言葉が似合う予期せぬ可笑し味をポンッとサービスしてくれるんですよね。 その可笑し味と、この作品のユーモアの色合いが似てる気が。 あと、ルゥルゥちゃんのノリ。 「よくもあたしの前に顔を出せたものね!」なんて、森さんの描く女の子キャラとしか思えない!
でも、これはまだ検証が必要そうです。 森さんは参加3回目のベテランで、しかも名探偵だから、『わかる』とか『できる』とかのベーシックな変換癖はフェイクかけてるかも。 前回の覆面作ではフェイクかけてたみたいですし。 てゆうか、これらの単語については、もともと、サイト上でも必ずしも統一してないだけかもしれませんが。 それ以外のところで、後で変換癖を検証してみます。
あと、これの文章、特に句読点が少ないわけでもないわりに、たま〜に、『、』が入っても不思議じゃない場所に入ってないことがありますね。 入ってないからヘンとか不自然というほど極端でもないんだけど、ここは入れる人も多いだろう、というところ。 例えば『絨毯は素直に旋回を始め砂の海へと飛び出した』とか、人によっては、『始め』の後に『、』を入れるんじゃないかと……。 森さんって、そういうクセ、あったっけなあ? これも後で検証してみます。
ところで森さんといえば、私は何で前回の森さんの『星の実』が当てられなかったんだろう……。 今、あらためて読み返したら、情景描写とか、森さんそのものじゃないですか。 ティルスの紡ぎ歌の冒頭なんか、そっくり。 タイトルからして第一印象でそれらしいと思ったのに。 あの時は、たまたま同じブロックに紛らわしい作品があって、惑わされちゃったんですよね……。 よ〜し、今度は当てるぞ!
というわけで、ちょっと慎重を心がけて、ここは保留にしときます。
04 起源の探査
うわ〜、これもいきなり決定! マル太さんだー! 内容、文体、リズム、記号使い、ルビの表記、そして極めつけは『莫迦』!
……もしかして、このブロック、簡単なのかな? さっきから、なんてさくさく進むんだ!
な〜んて思ってるのは今のうちだけで、後半行ったら前半で安直に決め付けたところも半泣きでシャッフルすることになったりして?(笑)
宇宙船の発着陸シーンって、ワクワクしますね(^^)
05 クウジュ
あれ〜、これもすぐ分かるぞ!? これは柳暗波瑠さん!
短文が多いようでいて、『見ていることしか出来ない男の子にしてみればすぐにでも見飽きてしまうような風景だ』などの読点無しに連なる意外と連綿とした文が特徴的。 サイトの作品でも、その特徴が見られました。 駄目 唖然 分かる 暫く 咄嗟 できる 頷く……などの変換癖も、ほぼ同じ。
06 ボクらの、冒険前夜。
えっ!? ええーーーっ!? なに、これ。ここで終わり!? そんな殺生な……Σ( ̄ロ ̄lll) うわ〜、なんていうか、衝撃作ですね……(^_^;) 確かな筆力であそこまで引っ張ってくれて、あそこで突然放り出すとはっ!
あうっ、これ、ちょっと保留。 たぶん、かなりびっしりしたものが書ける方ですよね。 長さにかかわらずなんとなくポエムみたいなタイプの作品って、あるじゃないですか。そういうタイプでは、無い。
今のところ、この中でびっしりした長編が書けそうな方って、私がある程度作風掴んでる中では、鶏米チャボさん、深海いわしさん、よもぎの森さん、文月さんあたりかなあ。(あれ? 米とか鶏とかいわしとかよもぎとか、何か美味しいものが出来そうですね〜) 他にまだよく作風掴んでない人もいるから、もうちょっとあちこちみて、他のところをもう少し埋めてから考えます。
今のところ、なんとなく、ちょっと、チャボさん臭い気がします。 なんでかというと、前回、時代物という、すごくシブいものを出してきたから。 だから、今度は、前回の『日本・大人・人生の機微+お色気少々』に対して『外国風異世界・子供・ファンタジックな冒険』で来てもおかしくないかと。 ただそれだけです(^_^;)
……あ、今、チャボさんとこ行ってみて、いきなりこれに1ポイント! 最初に開いた小説のページの最初の一行に、『蒼海から風が渡ってくると、その涼しさに体が安らぐ』というのを発見して、06の冒頭のほうの『森の上を通ってきた風は特にいい匂いがして、ひやりと冷たかった。ほてった体にはたまらなく心地よかった』という一節との呼応に運命を感じたから。 ……あ、他のところでも、章の冒頭で風の体感温度について触れてますよ。 まずは風の描写から始めるのがクセなのかも? 後で、漢字変換などを精査してみます。
07 鏡よ鏡
作風から、天菜真祭さんと凌雪さんを候補にあげて調べてみたら、凌雪さんのほうが漢字変換のクセが合致することが判明。よって凌雪さん!
『からだ』は『身体』ではなく『体』だし、『わかる』は『分かる』だし、特 徴的な『吃驚』という漢字も使ってましたし。
それなら天菜さんは、
10『てるてる坊主の気持ち』だ!
『からだ』は『身体』だし『わかる』は『わかる』だし、『気づいた』だし、『……』のあとに『。』が無いところがあるし。
わあ、なんてさくさく埋まるんだ!
よもぎの森さんとチャボさんは(仮)付きですけど、とりあえず当てはめておくことにして、残りは
08 Deserter's 45 minutes 09 私と私の黒のこと 11 ふりさけ見れば春日なる 12 三つ葉
の4作。
作者は
羽津樹 透夜さん 深海いわしさん 梅原タロさん 文月夕さん。
このブロック、今のところ、今までの他ブロックでの苦労はなんだったんだろうと思うほど、何かすごく快調なんですけど……。 ほんとにこれでいいんだろうか。 この先、最初から全部シャッフルする羽目になったりして?(笑)
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