2006年12月23日(土) |
ドキッ☆男だらけの調理実習 |
先日、中学生の息子が家庭科で調理実習をしました。 私が子供の頃は、小学校の家庭科は男女共学だけど中学校では男子は技術・女子は家庭科と別れてたんですが、今は男子も家庭科をやるのですね。良いことです(^^) 良いことなんですが……(^_^;)
調理実習は班に分かれてやるのですが、息子の班は、全員男子だったそうです。 そうしたら、もう、しっちゃかめっちゃか、迷走に迷走を重ねて、とんでもないことに……。
調理が出来ないとか、そういう問題じゃなく、それ以前に、そもそも、実習の段取りをまともにすることが出来ない。 この実習は、まずは自分達でメニューを決めて、そのメニューに必要な材料を分担して持ち寄るところから始まるのですが、まず、おバカな男子たちは、メニューを決める段階で大もめ。 まず、誰も全体を取りまとめて舵を取る子がいない。 各自、オレはステーキが食いたい、などと、予算や栄養バランス、調理所要時間などは一切無視して、てんでばらばらにおのれの欲望のみを主張する男子たち。
でも、調理実習は給食の前。予算も限られてます。 で、私が常日頃から鍛えているため多少は主夫感覚を身に付けているうちの息子が、 「この予算でステーキが食えるか。あと、肉だけじゃ栄養のバランスが取れない。それに、そんなもの食ったら給食が食えなくなるだろ。もっと軽いものにしよう」と、皆を説得した結果、やっと決まったメニュー案は、なぜか、『ホットケーキと生野菜サラダ』。 何か、確かに『軽食』ではあるけれど、作るのも簡単で初心者向けではあるけれど、お腹が膨らむという点ではステーキと大差ないような……(^_^;)
で、事前にそのメニュー案を先生に提出した結果、先生から、『主菜が無い』との指摘を受け、修正したメニューが、なぜか、『肉野菜炒めとホットケーキとサラダ』。 実習の時間は短いので、他の班は2種類の料理(主菜と副菜)しか作らないのに、息子たちの班だけ、主食を含めた3種類。 調理時間もオーバーしかねないし、ボリュームもさらにアップしてしまってます。
「なんで3種類も作るの? 炒めものを作るならホットケーキをやめればよかったんじゃないの?」と言ったら、 「だって、オレはそう言ったんだけど、○○が『オレはどうしてもホットケーキを食う!』って言い張って聞かないから……」。 全く、君らは幼児か!(笑)
そんなわけで、3種類のメニューを作ることになり、必要な食材をリストアップして、誰が何を持ってくるかを決めた結果、うちの息子が分担することになったのはツナ缶と片栗粉、その他。 で、片栗粉をくれというから、どのくらい要るのか聞いたら、「分からない」というのです。
何ぃ、分からない? なぜ? 調理実習だったら、家で料理する時のと違って、ちゃんと食材の分量が決まっているでしょうが。決まってなくっちゃ、作れないでしょうが!
でも、息子は、「分からない」の一点張り。 しかたがないから適当な分量を持たせましたが、そんなことで本当に料理が出来るんでしょうか……。かなり不安。
そして、当日、帰ってきた息子に首尾を聞いてみたところ、 「片栗粉は足りた。ちゃんと3種類作れた。炒め物は美味かった。でも、サラダはサイテー。チョー不味かった……」
生野菜を切っただけのサラダなんてものがどうやってそんなに極端に不味く出来るのかと思ったら、なんでも、ドレッシングを作ろうとしたらお酢がなかったとのこと。 どうやら、誰が何を持ってくるか決める時に、お酢がリストから漏れていたらしいのです。 誰もそういうのを総合的にチェックする子がいなかったらしい……。
でも、ドレッシングがなければ、塩でも振って食べれば少なくとも不味くはないだろうに……と言ったら、 「オレもそう思ったんだけど、××が、『オレはどうしてもドレッシングがかけたい』って聞かないから……」だそうで。 だって、お酢がないのに! ほんとにワガママなんだから……(^_^;)
で、友人達の理不尽なワガママに押された息子が、 「しかたないなあ、じゃあオレがなんとかしてやるよ」みたいな感じで、ありあわせの材料で、一応、何やらドレッシング状のものを作ったのだそうです。 そういう応用が利くのは、たいしたものです。 しかも、『しょうゆとサラダ油、ゴマ油、隠し味に砂糖』という、その材料は、中華風の蒸し物や和え物のタレとしてなら、ごく妥当です。 サラダにかけても、別に不味くはないはず。 実際、ウチでは、中華風蒸し鶏を作った時には、だいたいそんな感じのタレを、付け合せの千切りキャベツやキュウリやトマトにも一緒にかけます。
「よく思いついたね」と私が感心すると、息子は、 「お母さんが作るのを見てたからね」と得意そう。
でも、それがなぜそんなにチョー不味い最低のものになってしまったのかというと、ほんのちょっとでいいゴマ油を、大量に入れてしまったかららしいです。すごく苦かったそうです。 何を入れているかは見ていたけど、どのくらい入れているかまでは見てなかったんですね。
そんなわけで、迷走に迷走を重ねた、男だらけの調理実習……(^_^;) ここに女子が一人でも入っていたら、こんなことにはならなかったと思うんですよ。 調理経験の有無に関わらず、この年齢だと、男子より女子のほうが確実にしっかりしてますから。 でも、それでは、たぶん、男子たちは、女子にまかせっきりで、言われたことを言われたとおりにするだけになってしまって、あんまり勉強にならなかったと思うんです。 そういうことを考えてわざと男女別々の班にしたのか、それともたまたま息子たちの班だけ余りものの男子が集まってしまったのか分かりませんが……。 まあ、とりあえず、今回、息子は良い勉強をしたと思います。
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