時々管理日誌
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2006年12月18日(月) 『金の光月』完結

遅くなりましたが、『金の光月の旅人』第九回UP、完結しました。
最後の回は冬至のお祭りのお話なので、この時期に完結できて、ちょうどよかったです。
それにししても、改めて振りかえって見ると、我ながら、地味〜な話だなあ……(^_^;)

あと、第一回分を少し改稿しました。
冗長な描写を削ったり文章の並び順を変えたりしただけで、ストーリーには全く影響のないマイナーチェンジなので、もう読んでくださっている方は、もう一度読み直す必要はありません。

直したのは冒頭部分なんですが、この冒頭、ネットでの連載に当たって推敲する際に、さんざんああでもないこうでもないと迷った部分なんです。

前にちょっと事情を書いたと思うんですが、もともと、この作品は、ある企業系文学賞に投稿して受賞したものです。
で、受賞後に出版社と打ち合わせをして、選考委員の先生や出版社の担当の方のアドバイスを受けて一部改稿したので、原稿に、投稿時バージョンと改稿バージョンの2パターンがあるんです。
改稿といっても本当に部分的なもので、文章表現をちょっといじったり、小さなエピソードをいくつか追加した程度なんですが、その中で一番大きく変ったのは冒頭部分でした。

が、その改稿した部分については、その後、改稿した原稿を提出した段階で出版計画の進行が止ってしまったため、直した結果として良くなったのか悪くなったのか、向こうの意見を聞けないままになってしまっています。
なので、自分でも、『直して良くなった部分もあるけど、元のままのほうが良かった部分もあるような……』みたいな中途半端な感じです。

で、今回、ネット連載に当たって、もういちど推敲して、元のままのほうが良かった気がする部分は元に戻してしまったんですが、冒頭については、投稿時バージョンを採用するか改稿バージョンを採用するかで迷いに迷って、両方つき合わせて、ああでもないこうでもないといじった挙句、最終的にはほぼ改稿バージョンに近い折衷形でアップしました。

でも、しばらくして見てみたら、やっぱり投稿時の原稿のほうがいいような気がしてきて……(^^ゞ

というわけで、今回、もう一度推敲して、今度は投稿時バージョン寄りに戻してみました。
(投稿時バージョンそのままじゃなく、あくまで『投稿時バージョン寄り』で、投稿原稿ともちょっと違うんですけど……)

そんなわけで、この話の導入部は、4パターンあるのです。
投稿時バージョンと、改稿バージョン、ネット公開初期バージョンと、今回の修正バージョン。
長さで言うと、改稿バージョンが一番長くて、次がネット初期バージョン、投稿バージョンと来て、今回の最終稿(たぶん……)が一番コンパクトになってます。
だから、多少は導入部の冗長さが減ったんじゃないかと思うのですが、『多少は減った』程度では、まあ、他人から見れば、たぶんほとんど差はないし、そんな細かい部分を気にするのは本人だけでしょう(^_^;)

それにしても、改めて実感したんですが、こうやって何度も書き直さなければならないような箇所って、結局、何回書き直しても良くならない箇所なんですよね……(^_^;)


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