『イルファーラン物語』第四章第二場(前)アップしました。 今回、ちょっと短く区切ったので前・中・後になります。
2行じゃなんなので、何か書こうっと。 今回、里菜たちが搭に入る前にマントを脱ぐシーンをカットしようかどうか迷いました。 暑くなったからマントを脱いだとか、その下には服を何枚着ていたとか、そんなことどうでもいいんじゃないかと思って……。
今回に限らず、そういえば、この話、服を脱いだり着たりするシーンが無駄に多いんですよね。 ……って、自分で言っといて、ふと、服を脱ぐシーンっていうとエッチに聞こえるかもしれないと思い付いて(^_^;)、理由も無く服を脱ぎ着してもその描写が微妙に色っぽかったりすれば無駄じゃないんじゃないかと気づきましたが、この話の場合、別に全くぜんぜんそういうんじゃなくて、ただ単に、温度調節のためとか汚れり破れたりしたからとか、そういう、ひたすら実用的な理由で服を脱ぎ着してるんです。
そういえば、ファンタジーの登場人物って、よほど極地とか熱帯に行くんじゃなきゃ、いつもおなじような服を着てません? 特にRPG系のファンタジーだと、常に鎧を着てる騎士とか、不自然に露出度の高いビキニ系の女戦士とかいるけど、あの人たち、晴れた日は暑いから鎧を脱ごうとか、夜は寒いからビキニの上にカーディガン羽織ろうとか、そんなことしませんよね。 それでみんな、特に疑問も感じず、普通に納得してません?
ていうか、本当はもちろん気温によって服の枚数を調整してはいるんでしょうが、そんなこと、わざわざ書かないんですよね(^_^;) 歩くシーンで「まず右足を出して次に左足を……」みたいなことを書かないのといっしょで、省略しますよね? そんなこといちいち書いてたら、話が先に進みませんもん。
例えば、いつも鎧着てる騎士に夏はアセモが出来るんじゃないかと心配して頻繁に汗を拭かせたり毎日水浴びをさせたり、女の子は腰を冷やしちゃいけないからと、ちょっと寒くなるたびに女戦士にスパッツ履かせてたりしたら、話が先に進まないですよね。 いえ、騎士様が休憩時間ごとに鎧を脱いでタオルで汗を拭いてようが、女戦士が寒くなると戦闘を中断してスパッツを履いてようが、それ自体は別に構わないんですが、それを作中でいちいち描写する必要は無いんですよね。 あと、破れたり汚れたり、どこかに脱ぎ捨ててきたりしたはずの服が次のシーンでは普通に着用されてても、それは暗黙の了解で、突っ込まないことになってますよね?
それを、『イルファーラン物語』では、暑いところに入る前には着ていたマントを脱ぐとか、持ってきた荷物がどのくらい減っていたかとか、荷物のうちの何を置き去りにして何を持って行ったかとか、そんなことをいちいち書いているんですよね。 どうりで話がなかなか進まないわけです……(^_^;)
そういえば、第二章の冒頭でも、旅に出るのに、旅行用の保存食の調達の過程とか、背負い袋の中身の紹介をしたりしていて、『旅立つ』と宣言してから本当に旅立つまでに何ページもかかりましたっけ。
これは、私が、子供の頃から、デビルマンやキューティー・ハニーが変身の時に服が破れても変身を解くとまた同じ服を着てるということにすごく疑問を感じてしまうような、そういう性格だったせいでしょうか(^_^;)
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