Happy Garden
Aki



 あの日・・・・

何を見てどこに行く
行かなければ行けないものが見当たらない
周りを見渡せばみんな歩いてる
一人留まってる

「どこに向いてるいてるんですか?」
「見えないのかい?あの赤い塔だよ」
「何も見えないよ」
「見えないのかい?じゃあそれは君が目指すものじゃない」
「そこに行ってどうするの?」
「・・・・。さあね。行かない君には関係ない話さ」
「・・・・。」
「失礼するよ、先を急ぐんでね」

私はあの場所から
思いでも置き土産もなく全部捨てて出てきた
手に掛かった荷物をすべて置いてきた
でもまだ歩いてない
人の手をかリてまで置いてきたのに

何を目指し何から逃れ何をしたかったのか
いまはわからないよ
目の前が真っ暗





ある詩人は
咲く花は散り際が一番美しいなんていうけれど
うそ。
それは野生の花。
実際の散り際は・・・・
散った頃には花瓶からゴミ箱に行ってる
うそ。
散った後なんて何も残りはしない
刈られた花は何も残さない
ただただ忘れられて、
腐って、
嫌がられて、
汚いものをつまむようにあしらわれて
捨てられる
誰も触りたがらないよ

いっぱい居たのに。
あのときが大輪の花だったのか
今は誰もいない。
いない。

2003年10月17日(金)
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