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2003年09月14日(日) Innocent World(とうに壊れていたもの)

平行して本を読んでいると、各々の本の読み終わる時期が重って一気に読む本がなくなる場合がある。なくなる、といっても、読もうと思えば読みたい本はいくらでもあるのだけど、今読もうと思っていた本が読み終わるということ。読み終わったということ。

『友愛はたしかに積極的な価値である。しかしそれだけに、人間の愛の総量には限界がある。フォースターによれば、それは「ポテトを買う行列に他人と一緒に並んだとたん、たいていは挫折してしまう」。それに比べて寛容の要求水準は低い。それは人々がある程度余裕を持ちさえすれば、生まれうる価値である。私はテクノロジーがもたらす「仮想の地球社会」の中で人々が理性に目覚め、人類愛によって結ばれて平和と幸福と長期の健康とを享受するようになる世界よりも、時に怒り争い、時に欠乏に不平を鳴らし、時に誤解をしながら、人生に希望を抱きつつ、幾人かの人を愛し、やがて死んでいく人間からなる社会に住んでいたいと個人的には願うし、そこにこそ人間的な秩序が存在すると信じている』
(中西寛『国際政治とは何か』)

Innocentな振りして他人を傷つけるより、他人のことを思いやれる汚れた自分の方が良い。


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