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| 2003年07月19日(土) |
最後にありがとうを言えたなら |
ずっと隣にいても事務的にしか親しくならない相手がいる一方で、ほんの一回、たまたま出会っただけなのに、その後も続く関係になる相手もいる。 「気が合う・合わない」というのは、そういうことだ。
ほんの一回の出会いから意気投合した場合、相手のことについては実際にはほとんど何も知らないわけだから、その相手と過ごす時間はすべて新鮮で、自分の知らない世界を紹介してくれたり、自分の新たな面を引き出してくれたりして、ますます親しくなる。ただ、新鮮さが失われたとき、それでも同じように関係が続くだろうか。新鮮さだけで進んできて、それ以外がなかったとしたら。
たとえそこで終わりだとしても、そういう出会いを繰り返すことで、自分の幅が広がっていく。それは自分を磨くという意味では「効率的」ともいえる人間関係で、そういうのは多かれ少なかれ誰でも経験する。望む望まないの問題ではなく。
「あんなに仲良かったはずなのに、最近は全然会わないなあ」
そういう人間関係ばかりでは寂しいけれど、そういう人間関係も大事だ。 結局、最後まで残る関係なんて、ほんの一握りしかないのだろうから。
(最近、急激に人脈が広がっているのだが、この中で残るのだってほんの一握りだろう。そんなことを今から考えても、寂しくなるだけなのだけど)
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