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2003年04月05日(土) 疾走する音楽

「音楽」というのにも種類がある。
普段は、POPを聞くことが多い。
(たいていはパソコンで作業をしながらだけど。たとえば、今もこれを書きながら聞いている)
今日は、クラシックのコンサートを聞きに行った。
POPとは「速度」が違う。
基本的にはゆるやかなのだけど、ときに激しく旋律する。
テノールの声が響き渡る(今回のは、このテノールがメイン)。
旋律は、言葉では表わせない感情を表現しえる。
歌は、短い歌詞で複雑な感情を代表しえる。
およそ原初的な言葉として。

(言葉にはできない音楽を言葉にしようとしても俺には遠すぎるな)

『モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。涙の裡に玩弄するには美しすぎる。空の青さや海の匂ひのように、万葉の歌人が、その使用法をよく知っていた「かなし」といふ言葉のようにかなしい』(小林秀雄『モオツァルト』)

(ちなみに今回のコンサートにモーツアルトは直接関係ありません)


sora |MAIL