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もうすぐ一つの区切りがくる。いままで一緒だった大学の友人とも来年度からはほとんどみんなバラバラだ。まだ同じ大学という組織に属してはいるが、進む道が各々で異なる。それでも時々、何も用がなくても会いたい人。それがつまり友人であり、知人ではない。さて、そんな友人がどれだけいるだろうか……そんなことを、最近考える。誰かに会って話をしながら、この人はどうなんだろう、と。
どうなんだろう?
『小学生のころにも仲のいい子どうしのグループがあった。中学生のころもあった。学年ごとに新しくグループを作っていたような気がする。当時一緒のグループだった友だちで今も連絡を取り合っている子はいない。(中略)そういう仲間とは、どうしても話さなければならないことを話していたわけじゃなかった。 ただ、そういうグループは大事だ。(中略)でも、小学生から年寄りまで、ずっとそういうグループを作って生きていかなければならないのだろうか。(中略)わたしは何をしに大学に行くんだろうか。単に、一緒に居酒屋に行って楽しくはしゃぐような、そういう新しいグループを見つけるために大学に行くんだろうか。』(村上龍『最後の家族』)
(もっとも、経験上、知人だと思っていた人が、バラバラになってから、ふとしたことで友人になることもあるのだけどね)
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