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『オレとまた仕事がしたい? ふざけたことを言うんじゃない、 人生はとり返しのつかないことの連続だ、 死を受け入れるように、オレはお前の不在を受け入れた、 オレ達は、あの時から無関係だ、 お前は今共にいる人と(誰だが知らんが)生きていかなくてはいけない、 オレの不在を受け入れろ』 (村上龍『タナトス』)
「不在を受け入れる」のはあまりにも悲しい。それは俺の一部が損なわれるということだからだ。だが、俺には、まだ、「とり返しのつかないこと」をとり返せるのではないか、という「若さ」がある。エゴかもしれない。ただ、いま、俺がそれを望んでいるのは「真実」だ。
『君達が自己に忠実に話す時、そこに過去や未来は関わりがなく、真実が永遠に光り輝く。自己に忠実に話す、それのみが真実の正当な在り様なのである。』 (リチャード・バック(村上龍[訳])『イリュージョン』)
今までにだって失ってきたものはたくさんある。でも、今回は、失いたくないんだ。とり返しのつかないことは存在するということを受け入れた上で、いま失いつつあるものを繋ぎとめられるんじゃないかって、もう一度、試してみたい。
『限界、常にそれが問題点である。君達自身の限界について議論せよ。そうすれば、君達は、限界そのものを手に入れることができる。』 (『イリュージョン』)
ここであきらめると、この先ずっと後悔すると思う。いま失われつつあるその原因は、俺が自ら招いてしまったことだから、自業自得だ。でもだからこそ償いたい。結局それは、俺自身のためなのだけど。俺が自分のために償うのだ。世のため、人のため、なんていうけど、突き詰めれば自分のためなんだと思う。自分がしたいことをするだけなんだ。
『いかなる種類の生や死を選ぼうとも自由だが、義務というものがあるとすれば、自分に忠実でなければならないということそれ一つだけである。』 (『イリュージョン』)
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