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2002年02月04日(月) |
「スプートニクの恋人」への手紙 |
今日は試験、明日も試験。 少しずつ残り試験数が減っていきます。そして取得単位数が増えていく…つもり(笑)
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あなたは僕をおいてどんどん先へ進むだろう。僕はそれに焦り、苛立ち、不安を感じる。でもそれ以上に、あなたに追いつこうと、追い越そうと、キラキラひかる自分をあなたに見せてやろうと、前へ前へと(ときには寄り道もしながら)進もうとするのだ。僕はあなたとの繋がりを求めるし、それをなくしたくないと思う。「好き」っていうのは、僕にとってはそういうことなんだと思う。 だから、僕は、あなたが好きだよ。
『唐突に電話が切れた。(中略)ぼくはベッドの上に身を起こし、もう一度電話のベルが鳴るのを待ちつづける。壁にもたれ、目の前の空間の一点に焦点をあわせて、ゆっくりと音のない呼吸をつづける。時間と時間のつなぎめを確認しつづける。ベルはなかなか鳴りださない。約束のない沈黙がいつまでも空間を満たしている。しかしぼくは急がない。もうとくに急ぐ必要はないのだ。ぼくには準備ができている。ぼくはどこにでも行くことができる。(中略)ぼくらは同じ世界の同じ月を見ている。ぼくらはたしかにひとつの線で確実につながっている。ぼくはそれを静かにたぐり寄せていけばいいのだ。』 (村上春樹『スプートニクの恋人』
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