 |
 |
■■■
■■
■ 「風林火山」のサントラを買いました♪
第二版(とゆーのか?)がプレスされたようで、店頭で発見(でも一枚しかなかったわ)即買いました。
自分が馴染んだアーティストの場合、絵を見れば誰が描いたか分かるように、あるいは文章を読めば作家が分かるように、音楽も聴けば誰の作曲かすぐ分かります。 音色やスケール、和音などはもちろんのこと、モチーフや全体の構成に作曲の特徴は如実に表れます。
千住明くんとあたしは同い年なので、いくつのときにどんなものが流行していたか、大きな事件や社会のうねりなど、インパクトの強い共通項が多いように思います。
彼のような鋭い感受性や深い洞察力を持ち合わせていませんから、蓄積したものの質は天と地ほどの差があるでしょう。 それでも、同じ時代を経てきた者同士にピンとくるニュアンス(匂いと言ってもいい)を、作品の中に感じるのです。
「風林火山」は、明くんの”万人に分かりやすい文脈”をもつ作品の、代表格とも言えそうです。人の喜怒哀楽を端的に表し、たたずむ景色の時間も季節も、ありありと目に浮かびます。 サントラはひとつのドラマを音楽の側面から支える要素ですので、やたら音だけが目立っては全体のバランスを崩してしまいます。ピアノ演奏でいえば”伴奏法”に近いでしょうか。
これに対しオリジナルの作品は、とらえどころのない森羅万象を音に移そうと試みた印象があります。デビュー作「PIEDMONT PARK」や「四季」などは、現代音楽理論や楽器を駆使し、形式にとらわれない自由な雰囲気が味わえます。
音楽という名のサバンナに、不時着すれすれの高度でセスナを飛ばす――作る者も享受する者も、ドラマティックなフライトを望んでいるのです。
2007年03月16日(金)
|
|
 |