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■ 黒のクレール
大貫ター坊のアルバム『cliche』に、「黒のクレール」というチューンがあります。1982年の作品で、坂本龍一を編曲に迎え、ヨーロピアン・テイスト爆裂の内容でした。
はてさて、この「黒のクレール」、実は今もってタイトルの意味がよう分かりません。 clairは「明るい、明白な、明かり、はっきり」という意味で、英語のclearとほぼ同義。文法的に見て、クレールを名詞とするのが妥当でしょうから「黒の明かり」ってところでしょうか。
しかしこんな直訳ではつまりません。 黒を意味するnoirには、「憂鬱、陰気、邪悪な、暗黒、煤けた」といった意味もあります。 「いくら待ちつづけても戻らない、まぶしかった過去」という歌詞から、今現在の無味乾燥で憂鬱な日々を「まるで暗い明かりがさしているようだ」と隠喩しているのかなあ。
いやなんか、イメージを刺激されるなあ、と(笑)。
2006年11月14日(火)
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