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■ ブックレビューあれこれ
ここしばらくで購入した本一覧です。簡単にコメントも。
■スーパードルフィーパーフェクトカタログ2(朝日ソノラマ) 去年1月に発行されていました。カッコカワイイお人形の数々は、見ているだけでため息出ちゃいます。そしてここにも偶然の『下妻物語』リンクが! 桃子ちゃんといちごのSDあるし!!
■パリ感覚/渡辺守章(岩波現代文庫) 東大名誉教授文学博士で演出家でもある著者による、様々な角度からとらえられたパリ論です。1980年代に大流行した都市論と記号論。その名残をずるずる引きずるあたしには、喪われたトポス探しの旅とも申せましょう。
■金原ひとみ/オートフィクション(集英社) 執筆依頼を受け自身の過去を遡ってゆく女の物語……だそーです。未読。
■ラー/高野史緒(早川書房) 現代人がタイムマシンの開発に成功し、エジプトピラミッド建設の謎に迫る――ありがちなSFテーマも高野さんの手にかかるとかくや、な秀作。
■うつうつひでお日記/吾妻ひでお(角川書店) 日本漫画家協会賞大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞など、およそマンガ関連の賞を総ナメにしたと言っていい『失踪日記』と、装丁ソックリの呪われた兄弟篇です(笑)。
■ゴスロリ&パンクスタイルROCOCO1&2(辰巳出版) 不定期発行のムック本。その名の通り、ゴスロリ&パンクのファッションを中心に、ちょっとした文化論も展開してる「21世紀のそれいゆ」と言えるかも。表紙を飾るプーリップが激カワ!
■少女伽藍/緋衣汝香優理(カンゼン) 上記ROCOCOで紹介されていた、少女人形を主人公にした無言劇写真集。ある種、倒錯系耽美の到達点って感じかなー。めくるめく悪夢のような幻想が広がる逸品です。
■地下鉄のザジ/レーモン・クノー(中公文庫) 実際、パリのメトロに乗ったときは完全にザジ気分でした。再読のため購入。ついでにDVDも買おうか検討中です。
■ゲーテさん、こんばんは/池内紀(集英社文庫) やっと文庫に降りてきてくださいました、きゃ♪ 稀代の錬金術師・ファウストを書いた作家は、若い日に自身が神秘を験(けみ)していました。当時の啓蒙思想も分かりやすく、改めて池内センセの精緻な筆致に感激します。
■初心者のための「文学」/大塚英志(角川書店) ざーっと流して、やっとエヴァ的収束から開放されたかに見える大塚サン。彼の根幹にあるらしい「ボクって他の人とちょっと生い立ちが違うんだよね」といった感覚がハナにつくけれど、似たようなナルシシズムをもつあたしは波長が合うのかもしれません。あーやだやだ;
■私の巴里物語/朝吹登水子(文化出版局) サガンやボーヴォワールの翻訳で知られる朝吹さんの、パリ生活を振り返った自伝です。ちりばめられたたくさんの写真には各界の著名人が多く、あたしたちがもはや過去の中でしか知り得ない「時代の息吹」を垣間見ることができます。
あとはバルカン史と東欧史を少々……夏休み中に読み切れるかなあ;
2006年07月19日(水)
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