日日雑記
emi



 今も昔も変わらず

ロリータって女のコからも男のコからも、最も嫌われるファッションのナンバーワンなんだよ

何故なら、ファッションにおいて余計なものを削ぎ落としてこそセンスが問われる引き算が尊ばれるのに対し、ロリータはいかに飾り付けていくかの足し算だから――と、桃子ちゃんは言います。
そっか、足し算か。そりゃ嫌われるわなー。

そんなことを考えながら、昨日届いたロリータ&パンクファッションのムック本を眺めておりました。幸いとゆーか偶然にも”BABY,THE STARS SHINE BRIGHT”のお洋服がたくさん取り上げられていて、あのシーンはこんなスタイルだったのかなとか、いろいろ想像して楽しめました。
もし自分が10代に戻ったとしたら、かなりの確率でロリータすると思います。パンク系(ミリタリーっぽいと言うべきか)も好きなので、ゴスロリなんかツボど真ン中ですねー。

1970年代終わりから80年代初めにかけて、コミケに行く女の子たちの間では「コミケルック」なるファッションが流行りました(当時の腐女子の生態は栗本薫「ぼくらの気持」に詳しい)。今のロリータよりもう少しシックで、でもやっぱりフリルやレース、ドレープ満載のドラァグ状態でしたねー(笑)。そこまで行かなくても、乙女ちっくなブラウスの1枚や2枚、必ず持っていたもんです。

趣味や嗜好って一生を通じてあんまり変化ないもんだけど、考えてみるとあたしってあらゆる方面で異端好きだと思います。意図したワケでもないのに、気がつくと王道とは程遠い、マイナーなものばかりを選んでいて。
お人形はビスクドールだし、ファッションはロリだし、文学はSF&幻想、絵画はラファエル前派、音楽はシェーンベルク……そしてこれらの根本を貫くのが、ルナティックという考え方なのだと、遅まきながら知りました。

太陽のようにあてつけがましく自身がギラギラ輝くのではなく、なにかを反射し映すという慎ましさ。開くのではなく閉じようとする隠微さ――月のもつあらゆるイメージがあたしを捕らえてはなさないのです。





2006年07月13日(木)
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