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■ 突然みのさんと真理子ちゃんが
TV画面に登場し、飲んでたビールがハナに逆流しかけました(^^ゞ 昨日は新聞を全然開かなかったので番組チェックしてなくて。みのさんのトーク番組にバイオリニスト千住真理子ちゃんがゲスト出演なのでした。
ストラディ”デュランティ”との数奇な運命の出会い、天才少女と呼ばれた頃、二十歳の挫折とボランティアによる復帰……本人からもう何十回も聞いたお話ですが、そのたび感動します。不思議と彼女の言動は自分に伝播しやすいみたいで。
「差しで飲みながら話そうや」がテーマなので、二人とも赤ワインをぐいぐい(笑)。アルコールの助けもあってか、真理子ちゃんはいつにもまして饒舌で、初めて聞くエピソードもありました。 世間の期待する天才少女レベルを維持するため1日14時間も練習していたけれど、ついに心身ともに過労でダウン。バイオリンを続けることに意義を見出せなくなり一生弾かないと決心した彼女は、お父さんと二人のお兄ちゃんが、夜こそこそ話しているのを聞いてしまいます。
「やっぱり女の子はダメなのかなあ」 「お父ちゃま、ぼくらが頑張るから真理子のことはあきらめなよ」
私は家族に見捨てられたんだ――と思い、ものすごくショックだったそうです。実は、お兄ちゃんたちはそれまでの真理子ちゃんのつらさを重々分かっていたからこそ、彼女を当たり前の女の子にしてやりたいと願っていたとききます。
ときどき「千住真理子は下手クソ」といった批評を目にします。確かにテクニック的には彼女と同じ、あるいはそれ以上のバイオリニストはたくさんいます。でも演奏家は腕だけじゃない、人生と魂で楽器を奏でるもの。確固たる信念と志が技術をはるかに越えてゆくのです。
最後に好きな言葉として「魂柱(こんちゅう)」と書いた真理子ちゃん。バイオリン本体の中には直径5ミリ長さ2.5センチほどの柱が仕込んであり、これが楽器全体を共鳴させ独特の音を響かせます。
「見えないけど、いちばん大事」 それがなにかは人それぞれでも、たどりつくのは同じ気持ちではないでしょうか。
2006年05月16日(火)
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