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■ 車のいろは空のいろ
国語の教科書に載っている作品って、おおむね一部分だけだったり端折ってたり、あんまり興味をそそられなかったです。 子供の教科書を見てみると、最近は村上春樹やよしもとばなな、さくらももこの作品まで並んでいて、自分の頃と雲泥の差だなあとびっくりしちゃいます。
先日書店の児童書コーナーで『小学校の国語の教科書に載っているお話』(ポプラ社)を見つけました。各学年ごとに分冊され、主だった教科書で使われた作品が収録されたもの。ふと思い出し、さがしたら……ありました!
「これは、レモンのにおいですか?」 ほりばたでのせたお客のしんしが、はなしかけました。 「いいえ、夏みかんですよ」
……そうそうそう、始まりはこんなんだったっけ! 作家も題名も忘れていましたが、内容だけは少し覚えていたんです。 索引で調べると、あまんきみこ作「車のいろは空のいろ」の中の「白いぼうし」とありました。5年生で習った記憶でしたが、4年生だったのね。 松井さんのタクシーシリーズは人気が高いそうで、現在も新書版や文庫版、絵本の復刻版などいろいろあるようです。
店頭に夏みかんが並ぶ頃になると、車内に広がる甘酸っぱい香りを夢想して、懐かしさで胸がいっぱいになります。
2006年05月10日(水)
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