日日雑記
emi



 馥郁(ふくいく)たる日

昨日今日と、午後になって入道雲のような雲が浮かびます。寒い上に大気が不安定なんでしょうねえ。

そんな中、駅前大学の展示会にでかけてきました。
『瀧口修造 1958――旅する眼差し』というタイトルで、瀧口がベネチア・ビエンナーレの直後、ヨーロッパ各地を旅した足跡を写真や書簡でたどる企画でした(瀧口修造についてはこちらの拙コラムをごらんください。お帰りはブラウザバックでお願いします)。

学生時代、叔母に『幻想画家論』を譲られそれ以来の愛読書だったので、実体験としての渡欧の記録はたいへん興味深いものでした。
街をたどるための詳細な地図やメモ、チケットに切手半券、タグ、タバコもろもろの包装紙など、彼の目に映ったあらゆる欧州がフリーズドライされているようで、感激でした。
日本に初めてシュールレアリスムを紹介し、そのため戦中には思想犯として投獄された時期もあったそうです。

先日亡くなった美術評論家東野芳明氏(職場の上司の甥御さんでした)との写真を始め、高階秀爾氏、荻須高徳氏など個人的お馴染みさんの名前がずらずらだったのも嬉しかったです♪


同行してくださったのが大学にお詳しい方(笑)なので、その後は職員用のすてきなレストランでお昼をいただいたり、学内をうろついたり、購買でグッズを買ったりと、たいへん充実した見学コースを楽しめました。しかもあたしの千住兄弟フリークをご存知で、学内オンリーの貴重本や資料を貸してくださり滂沱の涙でございます。

グッズの中に紋章入りの懐中時計(金銀)を見つけたときは、思わず買いに走りそうでしたが、今夜にも届くであろうラルクやトム・スコットのために断念。主婦の予算には限りがあるのでした。
「近いんだし、また次の機会にね」
お優しいなぐさめの言葉ありがとうございます。
ご主人さまのワイハ&おフランス出張、どうぞお気をつけて(^.^)/~~~



2005年12月14日(水)
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