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■ パルムの樹と仲代達矢
ちょっと自律神経が壊れ気味で、何を観ても涙腺がゆるみます。
今週のNHKBSアニメ劇場、通しテーマは「セカイ系」&「かつてのテクノロジー」&「自我に目覚めよ」ってとこでしょうか。 パルムというと僧院を思い浮かべてしまいますが、『パルムの樹』は全然予備知識なく観たせいで、一回では全貌が把握できませんでした(冒頭30分観逃したのがイタイ;)。 あー、キャラはいわゆる「目鼻がついてりゃいい」系統なのかしら。顔よりストーリーや全体を観ろと。とにかく植物のウネウネ具合がものすごく、作画さん地獄だったろうなー(もらい泣き)。ピノッキオを下地にしてるみたいなので、そういうラストを予想してたら見事に裏切られました。こういうの好きさ♪
『にんげんドキュメント』は俳優・仲代達矢の新たなる挑戦がテーマ。 9年前に公私共に最高のパートナーだった夫人をなくし、いまだ遺骨をお墓に入れる決心がつかないそうです。徹底して物が片付けられ、代わりに孤独と寂寥で埋め尽くされたような自宅空間が壮絶でした。
「ひとりで暮らすっていうのは、ゴミ捨てをどうしようとか、そういう心配をすることなんだよね」
そうか、そういうことなのか……。 自筆のセリフを寝室の壁全体に貼り、夜はサーチライトで照らしながら覚える……老いる体、衰える記憶力との戦いは見る者も居住いを正さずにはいられませんでした。
もうあといくらもしないで、あたし自身老い支度を考える年代に入ります。 いつまで健康でいられるか。 いつまでまともに物を考えられる理性があるか。 明日にもどちらか失わないという保証はどこにもなく。 だから今、できることをできるだけやろう。
2005年12月10日(土)
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