 |
 |
■■■
■■
■ ツリーに使う電飾は
世界のどこでもおおよそMADE IN JAPANだと、前にクイズ番組で見た覚えがあります。
自分が子供の頃使ってた電飾は年一回のお仕事のせいかかなり長持ちで、3年くらい前まで現役でした。ひらく前の百合のつぼみのような細い形で、いろんな色が交互にちかちか光りだすとクリスマス気分もたけなわなのです。最期は根元がジジジと焦げてしまい、危険なので新しく買い直しました。 その頃から子どもがあまりクリスマスに興味を示さなくなり、ツリーも出したり出さなかったり。今年はどうしようかなあ。
最近まとめて読み倒しているトルーマン・カポーティの短編の中にも 「でも雑貨屋に行って日本製の綺麗な飾りを買うようなお金は、僕らにはない」 という一節があります。 何十個とケーキを焼き、探検隊さながらに木を切り出し、宝剣や自転車を夢想しながら実は手作りのパチンコや凧をプレゼントしたり……。
カポーティの自伝的要素が強いと言われるこの作品、読みながら心がしくしく痛むのです。ある日魔法のように願いが叶うあのわくわく感を、自分はいつどこでなくしてしまったんだろうと。
その代わり 「雨がふたりのあいだに、粉々に砕けたガラスのカーテンのように落ちて来た」 そんな気分を手に入れるのが、大人になるってことなのかもしれません。
2005年12月02日(金)
|
|
 |