日日雑記
emi



 バブリーだったあの頃

それは、高卒の女の子が某証券会社入社三ヶ月でもらうボーナスが7ケタだった頃の話。
冗談でなくそんな時代があったんです。

当時代理店勤務だったあたしは、女の子同伴のが場が和むという理由で、毎週一回は銀座や赤坂での接待に引っ張り出されておりました。
ベイビーフェイスで中学生みたいと言われてたので、和むどころか完全に浮いてたんですけどねー。それでも一見さんお断りの鮨店や高級クラブ、料亭で贅の限りを堪能させていただきました。
きれいなママやホステスさんにお酌されたりカラオケでデュエットしたり、午前様で全行程タクシーで帰宅したり。あんなことはもう二度とないでしょう。

最近航空料金のCMで「パリまで往復6万円」なんて言ってるけど、あれは本当なのかしら。同居記念旅行(笑)でヨーロッパをまわったときは、軽く10倍くらいかかったけどなあ。比較対照がよく分かんないです。
かなりグレードの高いツアーだった……というのは、コンダクターの初老の紳士が旅行会社の重役だったのです。
「そろそろ引退しようと思っていたので、まさかお呼びがかかるとは思いませんでした」
と苦笑いしてらしたのが印象的でした。
いかにも旅慣れた感じで、荷物も使い込んだ小振りの渋いスーツケースひとつだけ。彼のおかげで馥郁(ふくいく)とした時間が過ごせました。

今日は同居人が休日出勤の代休。二人で朝寝して(子どもを送り出したあともう一回寝たのだ)、お昼は駅前のイタリアンでランチを取りました。初めて行ったんだけど、間口の割に奥が広く、静かでいい感じ。平日のせいかお客も少なく、ゆっくり食事できました。

あの頃とはくらぶるべくもないけど、年齢とともに贅沢の意味は変わるもの。
そんなことを話しながら、グラスワインで乾杯しました。

2005年05月17日(火)
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