日日雑記
emi



 思春期の終わり

年をとり、世間のそれ相応の反応に準じることにさほど抵抗がなくなりました。一方ネットでは「オリンピックなんか観る気ない」と別物に熱心な人を時々拝見します。興味がないというよりは、その他大勢に埋没しないため差異化をはかる80年代気質の名残のように思えるのは、自分も少し前までそうだったからです。

大原まり子ちゃんは「見つめる女」のあとがきで「性描写があると愛が汚されるかのような感情にとらわれたり、肉体を不浄なものと感じる、この私の感覚自体がまちがっているのではないか」と記しています。
あたしも彼女同様性描写が苦手で、マンガや小説においてはBLややおいは出来るだけ避けています。何故イヤなのか、それは描写そのものへの嫌悪より、その部分に過剰に反応してしまう自分がイヤだからなんです。

好きも嫌いも特定の事象に対する同じ「反応」である以上、その事象への関心の高さという点で共通しています。オリンピックも性描写も、本当に興味がないなら口の端にのぼるワケがありません。

若い年代では自分が大根役者であるにも関わらず、青春のナルシシズムが凡庸であることを許してくれません。よって恥をかきそうになっても充分逃げを打てる範囲内にプライドの根拠を求めがち。それがつまらない見栄張りだと気付くとき、その人の思春期が終わります。

2004年08月23日(月)
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