日日雑記
emi



 佐為さま発見!

豊田有恒の「長屋王横死事件」を読んでおりましたら、突然「佐為」の名が出ててびっくり。

長屋王は天武天皇の孫ですが、権力闘争の果てに藤原一門の謀略で自殺に追い込まれてしまいます。彼の死後10年間で藤原不比等の四子、武智麻呂・房前・宇合・麻呂が次々天然痘に倒れ人々は「長屋王の祟り」と眉をひそめたそうです。
この不比等の奥さんの県犬養三千代が前のダンナ(美努王)との間にもうけたのが葛城王(=橘諸兄)といいさすがにこの名前は知ってましたが、なんとその弟が佐為王というのでした!ひええ。

この二人の兄弟は藤原の直系ではありませんが、おっかさんの三千代が不比等と再婚しちゃったので一門になるのですね。そして佐為王はたたり(?)のとばっちりを受けてやっぱり天然痘で死んでしまったそうです(T-T)。

この長屋王事件には「続日本書紀」に後日談があり、長屋王に仕えていた子虫という男が長屋王を密告した東人と囲碁を打っていたとき10年前の事件に話が及び、勢いあまって子虫は東人を斬殺してしまう、というもの。
ヒカ碁ファンとしては、なんとなくいろいろ想像してしまうような展開ですねー。

2002年11月09日(土)
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