ジョンの日記

2002年09月10日(火) 大きな虚像 小さな実像

この日記を書き始めた頃、自分のことをとても小さな人間だと思っていた。
自分の愚かさと、弱さと、情けなさを、そのとき初めて噛み締めた。
でもそこから這いあがろうと思った。
今が弱いなら、情けないのなら、愚かであるのなら、まだ強くなれると。

あれからもう9ヶ月が経つ。あのときの気持ちはまだ忘れていない。
大きくなろう、と。強くなろう、と。今でも常にそう考える。
いろいろなことがあって、自分は変われた気でいた。
多少なりとも強くなったんじゃないか。

決してそんなことはなかった。
自分は、自分の大きな影を自分自身だと思い込んでいた。
周りの人が照らしてくれるから見えた大きな大きな影。
それを自分だと思い込んでいた。
最近1人でいる時間が多かったから、その光が当たっていなかった。
そして海を見たとき、自分の小ささに気付かされた。
高校のときに眺めた海は、鏡となって今の自分を映してくれた。
その懐かしい海で見たのは、あのときから変わらない小さな自分だった。
愚かで、弱くて、情けない、小さな自分だった。

いろいろな人に迷惑をかけてきた。傷つけてもきた。
それでも自分は変わっていなかった。
そのことにひどく落胆した。
この程度の人間だったのか、と。
口先だけか、と。

今日たくさんの人に会った。電話をした。メールをうった。
そのたびに申し訳ない気がした。
「こんな自分ですみません」
「成長していなくてごめんなさい」
そんな思いでいっぱいだった。そんな思いしかなかった。

社会に出るまで残された時間はあと半年。その間で変われるのだろうか。
自信がない。
今、自分に見えるもの。
それは、しっかりと大地を踏みしめた大きな虚像。
そして、ひとりでいきがっている小さな実像。


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ジョン