雨のち晴れ...scbellen engel
かすかな変化 - 2007年03月05日(月)



昨日、父が空に帰り不思議な気持ちでいます。

実は、この写真に載せたストラップ&ブレス。
父の形見のブレスでした。

もともとはひとつのブレスで、父がいつもしていたらしい物。
頂いて帰ってきた時は、そのまましてみていました。
父を感じてみたくて。

しかし、何か違う感覚があって
知り合いの住職さんに相談したんです。
そしたら、やはり遺品というのは そのまま身につけるのは
あまりいいことではないとのこと。
住職さんとお話して、
ちゃんと祈願をし作り直していただいたのが、これです。

これを昨日までつけていたんですが…

夜、お風呂に入っていて不思議と(もういいかな)と自分の中で
何かがよぎりました。
もちろん、しまい込むとかそこまでは まだできないんですが
お風呂からあがったときに、腕から外しました。
ストラップは、まだ迷いがあるのでつけているかもしれませんが
ブレスに関しては、今日一日過ごしてみて 
不思議と気持ちが軽くなっているというか
うまく表現できない気持ちがありました。

私にとっての父は数十年離れていた父で
父を感じたくてしかたなかったんだと思います。
けれど、どこでどうしてるか? 会いたい…
そんな思いを抱えていた頃よりも
今は、父はもういない、いないというかいるべき場所が分かっていると
表現したほうがいいかもしれませんね。
そんな感覚なんです。
勝手な言い方ですが、長年の苦しみからひとつ解放されたのかもしれない
そんなふうにも思います。
いるべき場所が分かるから、帰宅後に一人語りかけることもできたり
今までとは何か違うんです。


少し話は逸れますが、動物の遺品もそうなんですって。
うちの場合でいえば首輪とか、リード、ご飯のときに使っていた食器類など。
そういうのを、いつまでもとっておいてはいけないらしいです。
これは、確か某スピチュアルカウンセラーの方も、書いてました。
なぜかというと、動物は人とは魂の成熟さが違うから
あまり執着心を持ってしまうと、逆に浮かばれずに憑依しちゃうんですって。
そして、人ほどこちらの世界に未練を持たないから
すぐあちらに行ってしまうんだそうです。
だから、供養のためにも自分達のためにも
早く処分したほうがいいということでした。

これには、だいぶとまどいがあって、未だ頭ではそうなんだ…と思っていても
話しかけてしまうし、気配を感じるし。
今朝など、何も遺品はそこにないのに、あの子の匂いがふっとしたんですよ。
ほんとに、驚きました。
もう少し、あの子のためというより自分のために時間がかかりそうです。
だって…
まだ、よそ様の犬が見てられないですもの。
見てもカワイイとか、何も感じないんです。
(知り合いの方のとこはカワイイとは思いますよ)
触りたいとも思わない。



父との思い出はわずかに心の奥にあります。
しかし、写真はありません。
私が、以前自分の写真は全て焼いたからです。
それでも、記憶というのは何処かにあるものなんですね。
ふ…と、そういえば…と思うことがあったり。
数十年も前の記憶なのにね。
けして、いいことばかりではないのにね。


父の法要も、無事田舎で行われたようです。
本来なら寒い時期なのに、暑いくらいだったそうです。
父の兄弟が難病になってしまっているらしいのですが
来てくださったらしいです。
ありがたいです。
親不孝な娘をよそに、父のために兄弟姉妹が集まった。
父は、幸せだったと思います。
苦労もしたでしょうが、幸せだったと思います。

私が参列した、お通夜はそれはそれは小さなもので
本当に、数人しかいないような席でした。
こんなに寂しい人だったのか…そんなふうにも思いました。

けれど。

いざ、父が本家のお墓に入るというときに
兄弟、姉妹が揃ったというのは 
このうえなく幸せなことだったんではないでしょうか。
私には、姉妹がいますがあり得ない話ですから(苦笑)


…長くなりましたね;;;

少し父に関して四十九日を境に、気持ちに変化が出てきたこと
それが書きたかっただけです。
この変化には、父方のある一家の従兄弟や従兄弟の家族が
私に本当に優しくしてくれてることが 大きいかもしれません。
何一つ文句も言わず、そっと私を支えてくれています。
小さい頃、本当にお世話になったご家族で
父の訃報を知らせてくれたのも、そのご家族でした。

感謝しています。

田舎にいる難病になってしまった叔父にも、
私の体力と心の整理がついたら
必ず会いに行きたい、そう思っています。
それが、せめて私ができる恩返しのひとつではないかと…。
もちろん、支えてくださっているご家族にも
堂々、母には言えませんが いずれご挨拶に行きたいと思っています。

他の親族にどんな非難をあびようとも、
私にとって父の一人娘としてできることは、しないといけない
そう、おぼろげに思っています。
















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