2002年02月03日(日)


日曜日や祝日など、国民にとっての絶対的な休日には、必ず午前・午後共にバイトが入っている。

午前・・・調理場にてランチのオーダーの傍ら、夜の仕込み。
午後・・・ホールにてオーダー、アウト(片付け)、ディシャップ(ドリンクや提供)等。

そんなある日、ていうか今日の、ランチタイムが終わって片付け始めた頃のことである。
主任が、これ捨てといてくれる、と僕に大皿を手渡した。
その皿には余った酢飯が盛られている。

      …生ゴミにいつも入れてあった御飯はこれか。

常日頃から勿体無い勿体無いと恨めしく思っていた僕は、すぐさま主任に尋ねた。
「これ持って帰っちゃダメですか」。
主任は、店長に訊いて、と厄介モノ扱いしたがめげずに店長のところまで持って行く。
「これ持って帰っちゃダメですか」。
許可を得、ラップで包んだ。
帰宅途中にベルクでサーモンを購入した。

寿司だ。握り寿司だ。握る。
恵方(今年は北北西)向いて巻き寿司なんて食ってられるか。
僕は切れない包丁でサーモンを切り、バイトでしているように寿司を握ってみた。
旨いじゃないか。上手いじゃないか。巧いじゃないか。美味いじゃないか。
久しぶりに食う飯であった。



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