日本が誇る「旅館の朝ごはん」をがっつり食べ、 再び父セブンに乗って臼杵へ直行。
由布院あたりになると、 もはや真性の田舎とは言えないので、 ゆるい旅行をしたい(そして財布が軽い)時には、 ちょっとばかりつらいものがある。 しかし臼杵の町は、 古い街並みがよく保存されているため、 ただのんびりと散歩をするだけでも楽しい。 石仏もあるし。
年寄りくさいって言うな。
首が胴体に乗っかって、 ちょっと普通になってしまった石仏を拝み、 史跡を見ながら市内散策である。 途中、ぶらっと呉服屋に入り、 縮緬をあしらったポーチや足袋を買い、 店主のおばちゃんに、 なにやら格言めいた文句が書かれたシールをもらった。
昼食は、野上弥生子の実家である、 醤油・味噌の醸造元が出している味噌定食を。 これは徹底的に味噌、みそ、ミソの昼食膳である。 ここに来ると、ご飯に味噌というのが、 いかに絶妙な組み合わせなのかが分かる。 ちなみにコージ苑は、卵の黄身の味噌漬けがお気に入り。
ここで父と別れて、 CSB先生とコージ苑はローカル線で福岡へ戻る。 駅の待合室では、 地元と思われるおじさんおばさんが、 「あそこんちは長男が胃潰瘍で」 「嫁が今実家に帰ってて」 と、声高にしゃべっていた。 あのういいんでしょうか、 思い切り実名出してるけど…と思わなくもないが、 それにしても、どこでも話すことは同じなのだ。
福岡に到着後、天神の居酒屋で飲み会。 CSB先生がスロで日本語を教え始めた頃の学生に会う。 彼は現在、北九州の某大学で教えているそうで、 理系がまったく分からないコージ苑は、 スロ人に日本語で「電気と電機」の違いを講義してもらう始末。
そんなこんなで実家に帰りついたのは、 夜もすっかり更けた頃だった。 母親の入れてくれた緑茶のおいしかったこと…(溜息)
さすがにちょっと疲れがたまってきたぞ。
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