出向コージ苑

2004年12月24日(金) イブそば

イブには天使が降りてくる。

エンジェル先生とオペレッタ鑑賞である。
演目はシュトラウスの「こうもり」。

オペラとオペレッタってどう違うんだ、と思っていたら、
どうやらオペレッタの方が演劇度が高いらしい。
メロディがついていないセリフもあるし。

ということで、言葉がわからないとちょっと辛いものがあった。
「こうもり」の筋自体は、
複数の男女がだましだまされ、という程度のもの。
裏には社会風刺が含まれているらしいのだが、
それこそセリフが理解できないとお手上げである。
ひたすら派手な衣装と音楽を楽しんだ。

鑑賞後、エンジェル先生のご希望でレストランへ。
「マカロニ」というその店は、
各国の麺料理がメニューにならんでおり、
その中には日本の「そば」もあった。
コージ苑は、一度イギリス人家庭にステイした友人から、

「そばを食わせてくれるっていうから喜んでいたら、
上にミートソースのっけたものが出てきた」

という、あまり想像したくない話を聞かされていたので、
無難にスペイン風の味付けをほどこしたパスタにしたのだが、
エンジェル先生は中々チャレンジャーであるからして、
果敢に「そば」を注文していた。

そして待つこと10分、
出てきた「そば」は、何だか油でてかてかしていた。
どう見ても、麺つゆは付いていなさそうである。
三人でよくよく観察してみると、
いわゆる「パスタ」と同じように、
「そば」をゆでた後に、
オリーブオイルで具とともに炒めているようだ。
ちなみに具は、ベーコンと豆腐と野菜各種。

何か、すごいもの見ている気が…

しかし、一口食べた先生は「結構いける」というご感想。
こちらにも少し取り分けてくれたので、
おそるおそる口にしてみたところ、
なるほど案外食べられるものだった。
ただし、これは「そば」自体の味が、
日本のものよりも薄かったためだと思われる。
あの独特の風味にオリーブオイルは、
やっぱりちょっとキツイんじゃないだろうか。

自分で試してみる勇気もないけど。


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