出向コージ苑

2004年12月12日(日) 胃も心も2

※土曜日の「学科旅行」記、
長すぎるので前後半に分けました。
以下、土曜の午後からの記録。

※※※※※

ベケ教授の、いわゆる「文化的活動」が終わった後は、
にわかに「生理的欲求」が高まってくる。
要はおなかがすいたのだ。

次の目的地はオリーブ農家。
オリーブオイルを作っているところを見学し、
絞りたてのものをパンにつけて試食した。

おいしい!
おーいーしーいー!!

コージ苑、作りたてのオイルに感動。
本当にオリーブの匂いがするよ!
皆も、われ先にカウンターへ行って、
おみやげ用のオリーブオイルを買っていた。
もちろん、コージ苑も2リットル購入。
ちなみに入れ物はペットボトルだった。
見事な再利用だなあ。

※※※※※

このあたりの海岸にある塩田は、
最近にわかに観光スポットとして人気が出ているらしく、
ここで作られる塩が、
旧市街などで結構なお値段で売られている。
冬だからだろうか、
実際に作っているところは見られなかったが、
塩田の真ん中をつっきる形で散歩をして、
突き当たりにあるショップでおみやげ用の塩を買った。
そろそろ冬の帰国が射程に入ってきたので。

※※※※※

そして本日のメイン。
後3分でイタリア、という山の中腹にある、
農場のレストランで、
なんと5時間ディナー!

5時間…(ちょっとげっそり)

とにかくこの国の人間は夕食をゆっくりとる。
ちょっと昔は午後の3時で仕事を終り、
それから延々真夜中まで飲み食いしていたらしい。

一方コージ苑は、
ごく親しいお友達との飲み会をのぞき、
一箇所で2時間以上というと、ちょっとつらい。
それよりも長くなると、
胃も話題も限界を覚えるのである。
たった2時間で話がつきるとは、
つくづく人間の幅が狭いのう、とは思うが、
こればっかりはしょうがない。
だって疲れるんだもん。

従って、この5時間ディナーにあたっては、
「話題はともかく胃袋はもたせよう」という作戦のもとに、
最初のオードブルとスープは極力少なめにおさえてみた。
トリュフのニョッキですら、控えめの盛りにした。
コージ苑にしては珍しく、
ワインも最小限にとどめ、酔わないように。

しかし我慢した甲斐があって、
メインがとにかく最高に良かった。
庭にある石釜を使って、
炭火で2時間かけて蒸し焼きにした肉と野菜。
実際に作っているところを見に行ったが、
どう間違ってもおいしい料理になりそうな匂いが漂っていたが、
出てきてみると、本当に美味しかった。
ふっくらと、かつしっかりとした歯ごたえのお肉。
その肉汁がしっかり染みて、いいお味のついた野菜。

ああ…もう最高なり…←いっちゃってる目

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しかし、やっぱりただでは終わらない慰安旅行。
食事を終えていい気分でレストランを出て、
バスが待っている「はず」の道に下りた女性軍は、
そこにいて運転手さんと連絡をとる「はず」の、
幹事役ベケ教授がいないのに気づく。

最初は「まあ、もうすぐ下りて来るでしょ」と、
一面の星空をながめていたが、
どう考えても遅すぎると気づいた頃には、
すっかり身体は冷え切っていた。
ぶっひーちゃんが教授の携帯に電話するが、
バッテリー切れのようで、うんともすんとも応答しない。

教授…
まさか…

まだレストランのおじさんと酒飲んでるんじゃ…

(誰も道に迷ったとは思わなかったあたり)

案の定、30分ほどして、
すっかりご機嫌のベケ教授とM教授は、
店の人の運転する車に乗って登場した。
女性陣からは、相当なブーイングをくらったが、
その理由がわからずにきょとんとしていたので、
皆すっかり怒る気も失せてしまったようだ。

おみやげにキウイを1個ずつもらったって、
コージ苑はそんなにたやすく懐柔されないぞ!

(もぞもぞ)←キウイを懐に仕舞っている

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そして今日日曜日、
コージ苑は熱を出して寝こむ羽目になった。

やっぱりキウイを2個もらっておくんだった…


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コージ苑