※土曜日の「学科旅行」記、 長すぎるので前後半に分けました。 以下、土曜の午後からの記録。
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ベケ教授の、いわゆる「文化的活動」が終わった後は、 にわかに「生理的欲求」が高まってくる。 要はおなかがすいたのだ。
次の目的地はオリーブ農家。 オリーブオイルを作っているところを見学し、 絞りたてのものをパンにつけて試食した。
おいしい! おーいーしーいー!!
コージ苑、作りたてのオイルに感動。 本当にオリーブの匂いがするよ! 皆も、われ先にカウンターへ行って、 おみやげ用のオリーブオイルを買っていた。 もちろん、コージ苑も2リットル購入。 ちなみに入れ物はペットボトルだった。 見事な再利用だなあ。
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このあたりの海岸にある塩田は、 最近にわかに観光スポットとして人気が出ているらしく、 ここで作られる塩が、 旧市街などで結構なお値段で売られている。 冬だからだろうか、 実際に作っているところは見られなかったが、 塩田の真ん中をつっきる形で散歩をして、 突き当たりにあるショップでおみやげ用の塩を買った。 そろそろ冬の帰国が射程に入ってきたので。
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そして本日のメイン。 後3分でイタリア、という山の中腹にある、 農場のレストランで、 なんと5時間ディナー!
5時間…(ちょっとげっそり)
とにかくこの国の人間は夕食をゆっくりとる。 ちょっと昔は午後の3時で仕事を終り、 それから延々真夜中まで飲み食いしていたらしい。
一方コージ苑は、 ごく親しいお友達との飲み会をのぞき、 一箇所で2時間以上というと、ちょっとつらい。 それよりも長くなると、 胃も話題も限界を覚えるのである。 たった2時間で話がつきるとは、 つくづく人間の幅が狭いのう、とは思うが、 こればっかりはしょうがない。 だって疲れるんだもん。
従って、この5時間ディナーにあたっては、 「話題はともかく胃袋はもたせよう」という作戦のもとに、 最初のオードブルとスープは極力少なめにおさえてみた。 トリュフのニョッキですら、控えめの盛りにした。 コージ苑にしては珍しく、 ワインも最小限にとどめ、酔わないように。
しかし我慢した甲斐があって、 メインがとにかく最高に良かった。 庭にある石釜を使って、 炭火で2時間かけて蒸し焼きにした肉と野菜。 実際に作っているところを見に行ったが、 どう間違ってもおいしい料理になりそうな匂いが漂っていたが、 出てきてみると、本当に美味しかった。 ふっくらと、かつしっかりとした歯ごたえのお肉。 その肉汁がしっかり染みて、いいお味のついた野菜。
ああ…もう最高なり…←いっちゃってる目
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しかし、やっぱりただでは終わらない慰安旅行。 食事を終えていい気分でレストランを出て、 バスが待っている「はず」の道に下りた女性軍は、 そこにいて運転手さんと連絡をとる「はず」の、 幹事役ベケ教授がいないのに気づく。
最初は「まあ、もうすぐ下りて来るでしょ」と、 一面の星空をながめていたが、 どう考えても遅すぎると気づいた頃には、 すっかり身体は冷え切っていた。 ぶっひーちゃんが教授の携帯に電話するが、 バッテリー切れのようで、うんともすんとも応答しない。
教授… まさか…
まだレストランのおじさんと酒飲んでるんじゃ…
(誰も道に迷ったとは思わなかったあたり)
案の定、30分ほどして、 すっかりご機嫌のベケ教授とM教授は、 店の人の運転する車に乗って登場した。 女性陣からは、相当なブーイングをくらったが、 その理由がわからずにきょとんとしていたので、 皆すっかり怒る気も失せてしまったようだ。
おみやげにキウイを1個ずつもらったって、 コージ苑はそんなにたやすく懐柔されないぞ!
(もぞもぞ)←キウイを懐に仕舞っている
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そして今日日曜日、 コージ苑は熱を出して寝こむ羽目になった。
やっぱりキウイを2個もらっておくんだった…
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