出向コージ苑

2004年12月07日(火) 手違い?

冬休みに帰省するため、
申し込んでおいた航空券の払込みに行った。
間に韓国旅行も挟むため、
ルートに制限があったりストップオーバーがあったりで、
結構なお金を払わなくてはならない。
はっきりいって、かなり痛い。
昨日もらった商品券で払っちゃだめだろうか。
(だめです)

その会社はカード決済を受け付けていないので、
銀行に行って大枚引き出す。
受け取った瞬間に、きりきりと胃が痛むのは、
きっと午前中に飲んだ3杯のコーヒーのせいではあるまい。
ああ、手に感じるこの重みが、
10分後には跡形もなく消えてしまうのだ。
石川啄木でなくとも、
その瞬間には「じっと手を見」てしまうこと請け合いである。

クリスマス前の旅行会社は混雑していた。
主に学生を顧客にしているところなので、
カウンターに座るのは、大方が大学生である。
そして、この狭い町ではよくあることだが、
日本語の学生にも会ってしまう。
中国に行くのだそうだ。
ああそうか…ところでどうでもいいけど、
君、本当は今授業じゃないのか。
ぶっひー先生が泣いてるぞ。

「ああ忙しい忙しい」って感じで応対してくれたお姉さんは、
航空券をアレンジしてくれた人とは別人だった。
パソコンで情報を確認した後、
分厚いファイルを取り出して料金を計算している。
いっつも思うんだけど、
どうして予約確定した時に、
パソコンに料金も入力しておかないんだろう。
そのパソコンは何のためにあるんだ?

で、5分ほど待っていると、
どうやら計算が終わったらしいお姉さんが料金を提示した。

「○○万ね」

…?安いぞ。

予約する時に言われた金額よりも、
日本円にして6万近く安い。
絶対安い。
絶対おかしい。
絶対計算まちがってる。
ここで逃げを打つのも手だが、
後でトラブルになるのはごめんである。

「安くない?申し訳ないけど、もう一度確認して?」

お姉さんはもう一度計算して、

「あ、本当だ!これじゃ安すぎよね」

ほーらごらん。

「後5000ね」

…?たった5000?(日本円にして二千円ほど)

どうしようと迷ったコージ苑だが、
あまり何度も計算しなおせと言うと、
彼女のプライドを刺激してしまいそうだったので、
素直に払っておくことにする。

大学に戻って同僚に話したところ、
皆「ラッキーじゃない!よかったねー」と言った。
その場はモヤッと笑っておいたけど。

本当にラッキーなのか?
土壇場で乗れないなんてことにならないか?
コージ苑、ちゃんと日本に帰れるのか?

胃がきりきり痛むのは、
だからコーヒーのせいじゃないってば。絶対。


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コージ苑