人間を年齢で二分するとしたら、コージ苑は若い方に属する。 ということを今さらながら自覚したので、 ひと頃のように「トシとっちゃった〜」と言わないようにしている。 しかし、以前と比較して年を感じる瞬間も、確かにある。
今日は朝から頭痛に悩まされた。 寝すぎのせいだと思い、動けば治ると一日過ごしてみたが、 夜になっても頭は重いままだった。 更年期障害には早すぎるんじゃないのとぶつくさ言いつつ、 気休めに髪をとかしていた。
「ブツッ」と確かな手ごたえ。 あ、髪が抜けたと櫛を見ると、 輝くばかりの女の子が竹の中から、じゃなくて、 白髪がキラキラとついてきた。 それがもう、見事というほか無い太さと白さ。 自分の白髪には今までにもお目にかかってきたが、 いずれもなよなよと頼りなく、いかにもアルビノって感じだった。 それがどうよ、この立派さは。 ああ、遂に健康な髪も白くなる年齢になったかと、 コージ苑はそう詠嘆したわけだ。
さらに不思議なのは、その白髪が抜けた瞬間、 頭痛が嘘のように消えたことである。
…病根? あるいはショック療法。
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松尾スズキ『この日本人に学びたい』知恵の森文庫 根っから芸能オンチのコージ苑は、 エッセイ中に出てくる芸能人の名前の3分の1を知らず、 3分の1は名前だけわかって顔が思い浮かばなかった。 そんな自分は、この本のかなり多くのツボを逃したんじゃないかと、 それがちょっと悔しい。
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