悪夢のスウェーデン事件から2ヶ月経ち、 早くもビザの更新がやってきた。 まわりに言わせると、更新は比較的楽なんだそうで、 その言葉に泡のような期待を抱いて、 書類を準備するコージ苑である。
こちらもビザ更新の黒柳先生(韓国人)と一緒に、 某役所へ朝一番に出かける。 ここの窓口のお姉さんは、 役人の自負があるのか遅めの思春期なのか、 いつでもやたら機嫌が悪い。 コージ苑などは、その剣幕にびびって引き下がるタイプで、 これは欧州では悪しき性癖だと、皆に言われるのだが、 黒柳先生は負けてはおらず、しじゅうケンカになるそうだ。 その押しの強さがうらやましい。
しかし今日は、幾分様子が違った。 窓口嬢の口調が、いつもの5割増やわらかい。 客が少ないからか。 二人揃って今夜はデートか。 書初めで「温厚」とでも書いて、今年の目標にしたか。 信じられない気持ちで、 おそるおそる書類を提出し、 ついでに記入の仕方がわからない部分を聞いてみると、 未だかつて無い丁寧さで(しかも英語)教えてくれた。
幸先いい気がする。 今年のビザは、幸先いい気がするよ〜。 (本当か…?)
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