桃缶→ - 2003年03月18日(火) なんだか桃缶がおいしくて、桃缶ばかり食べている。 とろりつるりとしたシロップのつやに、歯を立てる。 ざくりと果肉をかみ切る。 ちょっと官能的な食べものと思う。 ↓ 路面電車でとろとろと走る、 その窓から地面を眺めているとふと、 自転車でいちばん良い速さで走っている時の感じを思い出す。 ものごとはこのくらいの速さで進むのがよいんじゃないか となんとなく思う。 ↓ スピッツの「ババロア」を聴きながら、 このバンドのこの人の声のこういうテンポの曲は 何かを思い出すなあ、と考え、 あ、ランニング・ハイかも、と思った。 ぐるぐるぐるぐると体育館の外周を走っていて、 ふっと何かが抜けたときの、 苦しいのだけれど気持よかったあの感じ。 酸素と私、湿度と私、血流と私、っていうあの感じ。 ---- どうして、一挙にそんな 極端までいってしまうかと言えば、そこにはまだ 「王様という特別な存在がなくても世の中はけっこううまくいく」 という常識がないからだ。 (橋本治/ああでもなくこうでもなく/広告批評03.03号) -
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