いきいき四国旅行〜直島岡山の章〜 - 2002年09月10日(火) ◆朝の散歩 4時半くらいに、Kちんがごそごそと起きて外へ行くのがわかった。あとで聞いたら、星を見ていたんだそうだ。私はまだひとねむり。せっかくなので6時くらいに起きて、昨日見逃した野外作品を見に朝の散歩。「みっちゃん、私が起きなかったら寝てたでしょう」ああ、寝てたさ、寝てたとも。明るいところで改めて思ったのだけど、ここの島には落書きとかあまりないのね。作品も、けっこうほったらかしというか、あんまり神経質な見せ方をしていない割に、状態がきちんと保たれてるし、ゴミもほとんど落ちてない。浜辺で、ひとにぎりの砂利と小さな貝殻をひろう。Kちん「この花可愛い」とか言って、持って帰ろうとしている。も、もつ?札幌まで。日が高くなってきた。今日も暑そうだ。でも帰るんだ。もう。 ◆象でも飼ってるのか 本州方面、宇野港まではフェリーで20分。280円。近い。そりゃみんな通学とか普通にしてるさな。帰り、岡山駅前で少し時間があったので、うどんでも食べるかと(今更)てきとうに駅前の店に入る。選んでる余裕がなかったのもあったが、入った瞬間に「あ、なんかはずしたかも」という感じ。見る間にKちんの表情が険しくなる。「なんかこの店くさい」とK。「ちょっとね」「おくで象でも飼ってるのかっていう匂いする」…象の匂い。わからない。「象ってくさいの?」「くさい。」コソコソ。Kちんはタイで象に乗ったことがあるのだ。しかしうどん屋でする会話じゃないです。 ◆岡山空港から。 岡山空港から千歳までは直行。岡山なんて1時間くらいしかいなかったのに、重くなるからとガマンしていたお土産を空港で買いあさる。Kちんは桃をゲット。直島でつんだ花はちょっとぐったりしていた。帰りの便、岡山から札幌へ渡る修学旅行生と一緒になり、離陸で拍手喝采の大騒ぎ。うるさいけどちょっと面白い。千歳に着いたときは、ちょっと緊張して静かになっていた。あはは。うん、なんか空気がちがうものね。北海道。 ◇きょうたべたもの 朝:ブラック缶コーヒーとカロリーメイトブロック(パオで) 昼:おぼろ昆布うどん(象のうどん屋で) おまけ ◆直島、本村地区にて。 内藤礼の作品がおさめられた「きんざ」という町家を探す。 ひとりでてこてこと歩き、 てきとうに角をまがったら婆さんと目が合った。 婆さん「あれ、すごいなあ(とある家の庭先を指さす)」 わたし「え?」 婆「こんな季節なのにこんなになっとって」 わ「ああ!(きのこだよな?)大きなきのこですねえ」 婆「ここの家もなあ、ベネッセが買ってな」 わ「はあー」 婆「前は婆さんひとりで住んどってな。旦那さん、戦争行って亡くなってからずーっと。去年亡くなって」 わ「ああ、それで空き家に…(戦争て!)」 婆「ベネッセがな。」 わ「そうだ私、札幌から見に来たんですよ」 婆「札幌から!あらあ。ずいぶん前に、いっかいいったことあるな」 わ「そうなんですか」 婆「旦那とふたりで、いやあ、旦那と…(急に笑い出す)」 わ「だん、…」 婆「旦那とはもう行きたくないなあ」 わ「はあー。」 婆「あとな、前は娘夫婦と孫とな、ハワイに行ったりな」 わ「ずいぶんあっちこっち行ってるんですねえ」 婆「今度はどこ行こうかいうて。わたしの年金がおりるけえそれで行けるからなあ。旦那の年金で暮らせるけえ。かかかか」 わ「いいですねえ。……(はっ)…あの、“きんざ”ってどこですか」 婆「ああ、それやったらな、そこ、そこ。黒い壁の」 わ「あ、なんだ」 -
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