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■ 更地・・・
ばばちゃんの家があった通りを、意識して避けていた。 家が取り壊されて土が均されているのを見たくなかったから。 でも今日は、ふと無意識に入り込んでしまったその通り。 見えない振りして通り過ぎてしまおうと思っていたのだけれど。 古びた木の塀すらもなくなってしまって、見たくなくても視界に入る・・・ その区画だけがまるで切り取られてしまったように何もない。 草も生えていない地面がわずかな雨を吸って真っ黒になっていた。
でも、以前のように涙が出るほどの動揺はしなかった。
あぁ、こうやって忘れていくのかな、と思った。
けど、こうやって書いていると少し、目の前が滲む。
忘れたくないもの、無くしたくない物をいかにして守っていけばいいんだろう? 変わって欲しくないものを守りきる事は難しくて。
気がつけばどんどん変わって行く。 どうにかして、そのままのものを守っていきたいんだけれど。
2005年03月17日(木)
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