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■ なんだかなぁ、なこと。というよりもはや愚痴。
◆○○製薬さん 午前中に院長の面会を、という電話を取り院長に確認したところ一瞬表情が変わった・・・ 時間が取れないということで今回はお断りしたが、お昼間際、婦長より「しばらく○○さんの面会はお断りを」という回覧が回った。
・・・何かあったのかな? 気になる。
◆良くならないのはどうして? 仕事のたびに思うけど、どうして 「薬を飲んだ」=「治癒」 「注射をしてもらった」=「治癒」 「手術をした」=「元通り」 って思うんだろう? あと、「リハビリしてもらえば治る」とか。 治療は「してもらう」もので、自分は今までどおりっていうのはどうなんだろうね?
だって、アルコールの取りすぎで肝臓の機能が悪くなったら、薬を飲みながらそれまで通りに飲酒する? そうじゃないじゃん。 生活習慣病の人にも 「薬飲めばいいんでしょ?何飲めばいいの?」 っていう人いるけど、 50肩(いわゆる50肩。肩関節周囲炎とか)だとか「何もしないのにひざがいたくて〜」(変形性膝関節症)の人ほど自分で治そうとしない。 ほとんどは再診のとき 「注射してもらったのに治らない」 「薬飲んでも治らない」 っていう風に言う。
この肩とか膝っていうのは要するに今までの生活様式に身体がついていけなくなってるとか、歳を省みず無理な仕事したとかそういうときに起こりやすいものだし、明らかな原因(ぶつけた云々)がないときは他に原因がないじゃない。 「こういうことはいけないよ」 って指導しても、守らない人ほど「治らない」って言うのはなんででしょうね。
一般の人が思うほど医療って万能じゃないし、治らない病気で溢れてるのに、どうしてそういうことを分かろうとしないんだろう? 「死」は「敗北じゃない」ってことに医療の側は気付き始めてるのに、一般の人のほうが分かろうとしない気がする。 あの人が死んだのはあの医者がヤブだったんだ、とか、あの手術で癌を取り残したから再発したんだ、とか。 明らかな失敗はあるだろうけど、「死」=「医療に問題あり」ということばかりではないのに。
医療は万能。 治らないのは医者(病院)が3流だから。 医療従事者はこうあるべき。(看護師は白衣の天使)
いつまでそんなくだらないこと言ってるんだろう? 医療は難しい。 それは否定しないけど、自分の病気くらい原因や症状、治療法は何があるか。 それくらい調べてもいいんじゃない? 治療も薬も 「おまかせします。」 「いいようにやってください」 そのくせ、注意も守らないで「治らない」。 治療結果が想像と違うと、「こんなはずじゃない。何もしないほうが良かった」。
他力本願過ぎると思う。 外来にいるとすごくよく見える。 自分の身体なのに自分で守ろうとしないのが。
病気にはそれぞれいくつかの治療法があるし、患者さんの状態ごとにどの方法を選ぶかは違うわけだから、自分の病気にどんな治療法があるか位は自分で調べてもいいんじゃないですか? その上で、希望する治療法が正しいのかとか、どういう状況にあってどういう治療を選ぶべきなのかっていうのを医者と決めていくべきなんだと思う。 医者を信用するとかしないとか、それ以前に「私は全く何も知らないからよろしく」って、そんないい加減なこと怖くないですか?
◆先月もそう言ってたよね? 「ちゃんとシップ貼ってるのに治らないんですけど!!」 よく言われます。 待合に呼び込むとき様子を尋ねるときに。 薬を飲んでないとか、安静を守れてないとか、それでいてシップは貼っているみたいだけど、一番の治療はシップより安静や服薬。 楽なことばっかして肝心なことはしないでいて治るわけねーってさ。
シップは消炎鎮痛剤です。 腫れや痛みを楽にしてはくれるけど、原因を取り除いてはくれません。 ちゃんと「治療」をしましょうよ。
*ついでに 「痛み止め(消炎鎮痛剤)」は痛みや腫れを和らげるけど、病気・怪我そのものを治す力はないです。 ・・・というと「その場しのぎなら飲んでもしょうがない」という方がいるけれど、腫れを取ることで回復を早めてくれることもあるし、何より治るまでの間痛みを我慢するのって辛いじゃないですか? 胃が弱いとかアレルギーがあるとかいうなら別だけど、そうじゃなければ使えばいいのに、って思います。
2004年12月07日(火)
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