BENJAMIN TREE
kouya



 不思議だなぁとは思うんだけど頷ける。

うちのクリニックでは看護師が五人在籍していて、いつも四人出勤してる。
で、三人診察の方にいて、一人はリハビリの方にいる。
リハビリは三人が日替わりで担当してるんだけど、リハビリって毎日来るわけじゃないしたまたまいつも同じ人の担当の日に当たるってことが多いのね。
あ、この人ここのところ(一月〜二月に渡って)自分が担当の日に来てる、みたいな。
もちろん、オレ以外の人もそういう感じになってるわけよ。
そうすると大抵の患者さんは一人が専属でリハビリの方を担当してると思い込むのね。
それでたまたま違う人の担当の日に来たりすると
「いつもの人は?」
ってなるわけだけれども、いつもの人の意味する看護師の年齢によって聞き方(言い方)が違うの。
三人のうち一人はオレ。
22歳の若造ですわ。ええ。
で、もう一人は30歳代。Mさん。
もう一人が60歳(超?)。Sさん。
Mさんのことを聞く人は
「あら?いつもの看護師さん 『お休み』 ?」
Sさんのことを聞く人は
「あら?いつもの看護師さん 『辞めちゃった』 の?」

・・・。

いや、なんか気持ちは分からないでもないけどね。
中には
「いつもいる『歳した人』は辞めただかい?」
なんて言ってくるし。
でも、オレも最初Sさんが師長さんだと思ってたけどね。
実際、師長さんは40歳代。
無意識に退職の間近の人っていうイメージを作っちゃうんだよね。

で、今日「いつもの人は?」って聞いてきたうちの何人かはオレのこと覚えないのね。
もう何回も会ってて、カルテにオレの字で記載があるってことはオレが担当してるのに、それも一回や二回じゃないのに
「そうかい。いやぁ、あんたにやってもらうの初めてだからさ」
とくるわけ。
別に覚えてもらったからいいことがあるわけでもないけど、全くもって記憶に残らないほどオレって存在薄いですか?
ちょっぴり切ないそんな日でした。


2004年01月21日(水)
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