月のシズク
mamico
■
■
■
■
■
■
あたかも、春の夜のように
雨が降る前だからだろうか。
空気がとてもなまぬるく、まるで桜の咲く夜みたいだ。
コートのボタンをひとつ外して、自転車に乗った。
風がぜんぜん冷たくない。ちょっと湿気をおびて、ぬるいかんじ。
どこに隠れていたのか、近所の猫たちもちらほら姿を現す。
まだ冬毛で全身がボンボンにふくれているけれど、
気持ちよさそうに毛繕いしている。
夜の闇に咲く、白い桜の木を想像する。
そう思っただけで、私の心はわずかに狂い出す。
2001年02月28日(水)
≪
≫
前説
NEW!
INDEX
MAIL
HOME
My追加