愚者
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もう少しで大切なものを失うところだった。 自分の心掛けで、もっと太く強いつながりになるのに 不注意と慢心から、細く切れそうな糸にしてしまった。
改めて自責の念の意味や、自戒という言葉の 重みを忘れていた、と感じてしまう。 あまりにも短絡過ぎたのは、何故だろう? いろいろと考えてみたが、よく分からない。
分からないなりにも、自分自身を分析してみると 相手に甘えていただけなのかも知れない。 自分の理想を押し付けていたのかも知れない。 冷静になればなるほど、情けなくなってしまう。
まだまだ私は器が小さいと思う。 やはり私は愚か者だと思う。 相手あっての自分と言っておきながら、自分本位で 思いやりに欠けていたと反省するばかりだ。
それでも、切れそうになった糸を手繰り寄せ 切れずに無事つながっていたことに感謝しよう。 何ごとにも動じない強固な糸になるように このことを忘れないためにも、深く心に刻もう。
誠幻
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