sound's of wing
Uki



 beginner!?  後半

その後、コースについた私は、もう一度愕然とする。
霧で前が見えない・・・。
 「こうジグザグに進むんだよ。」
と、説明しながら霧の中に消えて行くネイサンを
皆で笑いながらも、
 「こんなところ滑れないよ・・・。」
と折角、奮い立った勇気がしぼむ。
とりあえず、説明のため少し先に行ってたネイサンの所まで
歩いて行き、其処から改めてネイサンと一緒に
滑って行く。

簡単な、後ろ向き(backward)で立つ方法でとりあえずは一人で立ってみる。
普通は、かかとの方に重心を置くけど後ろ向きのため、
つま先に重心を置かないといけないので、
ネイサンと手をつなぎ滑ってみる。

   難しい。

でも、frontで立つ事が出来ない私。
ここは、これで頑張るしかないと、必死でネイサンに
ついていこうと手をつなぎながら
滑る感覚を身体に叩き込んでく。

転びながらも、コツを掴んできてはいるものの
やはり恐怖が抜けない。

此処ら辺からは、各自皆も思い思いに滑ってく。
その中暫くして、向きをfrontに変えつつ滑ってみようと
ネイサンが言い、滑りも幾分早くなっていく。

そして、2回目の悲劇再来。

少し長いストロークで真っ直ぐ滑るからスピードが出るよ。
とのネイサンのコメントに構えたその時。
スピードの中々出てる途中で、軽く向きをフロントへと
ネイサンが変える、次の瞬間。
 『ドンッー!!ガンッ!!!』
と言う、鋭い衝撃とともに
頭とお尻を思いっ切りぶつけてこける。
こける瞬間、実は私、ネイサンがいるから転ぶ時も
そんなにひどくこけはしないだろう、そう思ってた。
二人だと、早く止まる事をさっきから何回も
こけて学んでいた私はそう思っていた。
    しかし。
こける瞬間、ネイサンの手が離される。
私は、一人派手に後ろからこけ頭とお尻をしこたま打つ。
その倒れる瞬間、横で、一人上手く止ったネイサンが見えた。
それは、上手く転ばない方法を分かってる人だから
私だけがそうなった事は、
仕様がない事だと分かってはいても、
  はっきり言って!!!!
  ムカついた!!!!!!!!!!
何か、思いっ切り裏切られた様な気さえした。

その後、暫くまた一緒に滑ったあと、
すぐ戻ってくるから、という言葉とともに
彼は、上級者コースへ去って行った。
(その後二度と戻っては来なかったけど。怒)

そして、足が痛くなってくる中、
唯一スノボーを何度かした事のあるNが
休み休み滑る私と一緒に滑ってくれる事になる。
彼は、この時にはもうbackwardしか滑れなくなっていた
私に気を使って休みながら行こう!と声をかけてくれたり
アドバイスをくれたりしながら、
少しずつ下を目指し滑っていく。

暫くして、私はついにコツを掴む事になる!!
遅いんじゃ??
って思うかも知れないけど、
だって、Nから貰ったアドバイスの中に
そのヒントは有ったのだ。
まあ、早く言えば滑っていて向きを変える時、
行きたい方向に身体を向けると曲がれるんだけど。
私は、それをネイサンから教わってはいなかった。
まあ、私がネイサンがいる時、
まだそんなの教える段階じゃなかったのかもしれないけど。
でも、Nにその事を聞いて、それをマスターした途端、
私は、転ぶ事を自分で意識して出来る様になった。
そうすれば、痛くないしスピードも
自分で調節でき、長い距離を滑れるようになる。
あとは、最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に
楽しかった。
もう、はまったって感じ!!!!

一回コツを掴むと人ってのは乗るもので
私もどうやらそうだったらしい。
快調にやっと下まで着き、
遅めの昼食を皆で取り、
帰りの時間までの1時間ちょっとを
それぞれが好きなコースに出て滑る事になった。
私は、最初の初心者用のところで
ずっとAと二人で滑りの練習をしていた。
コースを降り切った事がかなりの自信になったのか
私は、自分のbackwardに自信さえ持ちながら
滑れるようになってた。
そして、ずーっと恐かったスノボーに対して
すごく面白いと感じれるようになり
時間ぎりぎりまで滑っていた。

backwardしか滑れない事に
ちょっと自信を持ってなかった私に
 「逆にすごい事だよ!」
と言ってくれた、AやYにMさんの言葉も嬉しかったし
初心者用の所で滑っていた時、仲良くなった(?)
同じ初心者の少年が、同じ初めてなのにbackwardで滑る私に
 「Cool!!!!」
と声をかけてくれた事もとても嬉しかった。

色々、波乱(笑)はあったものの
最っ高に楽しい時間が過ごせてよかった。
忘れないうちにまた、行きたいな!!!

2002年01月31日(木)
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