熱帯マンゴー日記

2003年07月03日(木) 草燃える

図書館から総集編のビデオを借りて来てしまいました。
取りあえず、1巻と2巻。
源氏旗揚げと平家滅亡まで〜。

いやぁ、濃い、熱い、残虐、ちとエロい。
昨今のトレンディ大河ドラマとは雲泥の差です。
(でもあの当時、叩かれてたやふな気がする…。ワシは前作の「黄金の日々」フリークだったので、ちょっと南蛮を引きずってて、「草燃える」は途中までしか見なかったのです。おっと歳がバレル)
真面目に最後まで見ればよかったなぁ、と今更ながら後悔っす。

石坂浩司演ずる源頼朝、エロくて悪いおじさんです。
あんなに悪かったっけ??
ちょっと見は雅な貴公子だけど、中身は冷酷で女好きの策略家。
岩下志麻姐御演ずる政子は、迫力ある外見とは逆に、普通の女性って気がしました。

それから、今は大御所になっちまった俳優陣が若い!
政子の弟、北条義時を演ずるマツケンが若くて、しかも痩せている(笑)。
彼は後に、八代将軍じゃなかった、第二代執権になるのでした。
彼の子孫に、渡辺健、和泉元哉、片岡鶴太郎がおります(嘘)。
(なーんちゃって、別の大河で義時の子孫である北条得宗家の面々を演じた人たちでした)
義時の友人で、後に盗賊にまで落ちぶれる伊東十郎を演じた滝田栄。
彼唯一の悪役らしいです。嘘みたいに悪い人です。
迫力がすげええ!
あの迫力は、後に演じた「徳川家康」よりもあったのかも〜〜。

それから、脇の役者が曲者ばっかり。
頼朝のブレーンである公家大江広元を演ずるのが、かの個性派俳優岸田森さん。
後白河法皇の先代尾上松禄の存在感も凄かったですわん。

飢饉で死人の肉食べる場面とか、晒し首の場面(人形ってわかる作りだったけど)なんかもあって、昔の日本の野生な風味がよく伝わって来ました。
国広富行演ずる源義経がアホアホでいらいらしたけど、戦バカな性格がよく理解出来ました。

ちとメロドラマっぽいとこがマイナスだったけど、今の大河よりも面白いです!
さて、これからもっと同族内や武家同士で潰し合いが激化すんのよね。
どなたかが、「善人のいない大河」と評されたそうですが、どれだけ人間の醜さが出るか楽しみっす。
男色もあるしね!!

再来年の「義経」は、甘々に作ってもらいたくないです。
無理かもしれんけど…。


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