熱帯マンゴー日記

2003年06月08日(日) 風の群像

「太平記」繋がりで、最近読む本は時代物ばっかりっす。
でもって、先日杉本苑子先生の「風の群像」というのを図書館から借りてきました。
主人公は足利尊氏。だが、裏の主人公はその弟の直義。
小耳に挟んだ噂では、杉本苑子先生は直義が大のお気にらしいとのこと。
その噂が真実のやうに感じられるほど、直義がカッコよく描かれてました。
こんなにカッコよくていいのか!?ってくらい、カッコいい〜〜。
超ブラコンで、頭が良くて、清廉潔白で、痩身の美形(らしい?)〜〜。
文面のそこかしこから、先生の直義への愛が感じられたのは、深読みしすぎでせうか(^^)?
一方の尊氏は、もうこれがいい加減でラテンな性格。しかも親馬鹿。
こんなトンデモ兄貴に一生を捧げた直義くんが哀れでなりません。
けんど、そんな兄貴の事が大大大好きな直義くん〜〜〜〜。
読みながら、あたしゃ、涙々でしたぜよ。
やほい(爆)的に見ても美味しい直義くんに、おいらも多大な興味を寄せてる今日この頃です。
(正妻以外の女性の影が全く見えないってのが、もうねぇ、タマラン!)

それから、前半の尊氏の好敵手、大塔宮護良親王の描かれ方もカッコよかったです。特に最期。杉本先生は大塔宮もお好きなのか!?
それにひきかえ、南朝方の古狸、後醍醐天皇と北畠親房の描写が、結構シビアでした。食えないオジサマ方・・・。物語的にはそういう人物がいると盛り上がるけど、美しくはないよねぇ。
尊氏の息子で二代将軍の義詮もロクな性格でなかったです。ボンボンで根性なしでした(^-^;。史実ではもっとマシな人間だったって説もあるらしいけどネ。室町幕府の基礎を固めたってことで。

ところで、突然ですが、京都の神護寺に伝わる超有名な「源頼朝像」の絵がありますよね。
それが実は違うって説が近頃有力らしいとのこと。
先日、おいらもそれを聞いてビックリ!
頼朝と伝えられているのが、ほんとは「足利直義」らしいとのこと。
他の肖像画も「平重盛」が「足利尊氏」、「藤原隆能」が「足利義詮」らしいっす。
ネットで「頼朝」と「平重盛」の絵をみつけたので、よく見てみましたが、言われてみれば、兄弟っぽい絵かもしれない、なんて思ったりして。
もしも本当だったら、はぁ、直義くん、ほんまものの美形ですね。
又しても、煩悩爆発ですばい。


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