フライングペンギンダイアリー
夏心からり



   動物の小説(童話)

いぬいとみこさんが亡くなったそうです。
『北極のムーシカミーシカ』等の小説を書かれていた方です。
作品自体は後世に残りますし、知り合いでもないのですが
何かがポッコリと抜け落ちたように感じます。
御冥福をお祈りいたします。

小さい時に環境から受けた影響って、残りますね。
自分を形作ってくれた、と言えるかもしれません。

小さい時にたくさん本を読みました。
テレビもよく見ていました。
動物が主役の物語が大好きでした。
『北極のムーシカミーシカ』もその一つで、アニメにもなっています。
北極に住む白熊の子供たちの物語です。
自然は時に厳しく、時に優しい事。
生きていく為には、他のものの命を奪わなければならない事。
それでも信じるもの、守りたいものがある事。
大切な事を沢山教わりました。

その他の動物モノの作品として、
『白い牙』(ジャック・ロンドン著)は私の狼好きの大原点です。
アニメを小さいときに観て以来、忘れられません。
唯一の友達であり、家族であった狼の子と共に生きてきた少年が騙されて
狼の子と引き離されてしまった後、雪の降る山道で声をかけられます。
「ぼうや、こんな所にいたら狼に襲われてしまうよ」
その時に少年が力いっぱいに
「狼なんか、人間に比べたらちっとも怖くないや!」
と叫んだ声が、いまでもハッキリと心に残っています。
だから私は「狼は恐い」という観念が無いままです。


今の私があるのも、今私が勉強している事も
こういった過去の小さい事から発展していったのだなあと思うと
色々考えさせられます。


= その他動物の登場する小説 =
『遠い海から来たCoo』(アニメ化されています)
『シートン動物記』


2002年01月18日(金)
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