ムッキーの初老日記
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2007年06月11日(月) パフェ・ロード


あれは少なくとも12、3年は前のことだ。
もう21時は回った結構な時間に、おもむろに「パフェ」が食べたくなった我々は
夜の街にパフェを求め、車で飛び出した。

TVで見たのか、話に出たのか。その辺はもう忘却の彼方だが
パフェを食べたい!!という衝動的な感情だけは
まるで昨日のことのように、今もはっきりと思い出せる。

パフェはどこで食べられる?
喫茶店だろう。
喫茶店か、この時間にやってるのか。
どこかはやってるだろう、とにかく探そう。

めぼしをつけて行ってみるが、どこももう閉店していた。
ああパフェ!パフェが食べたいよっ!!

そしてやっと見つけた1件の小洒落た喫茶店に飛び込んだ。
メニューには燦然と輝く「フルーツパフェ」「チョコレートパフェ」の文字が躍る!
オッサン君はフルーツのほうを、私はチョコのほうを注文し、待つこと10分。
ついにそれはテーブルにやって来た!!


ありっΣ(・д・) Σ(・д・)


その「パフェ」は、白くて大きなお皿できた。
周囲にはフルーツ(と、チョコ)ソースできれいに模様が描いてあり
大きな皿の真ん中に、小さなアイスとフルーツに生クリームが添えてあった。

小洒落た喫茶店では、パフェも小洒落ていた。


違うんだ。違うんだよ。
我々が食べたかったパフェは、縦長のグラスに入った
あの、いかにも「パフェ!」という佇まいの、あの、あの
昔ながらの日本の伝統的なパフェなんだよー( ゚Д゚)( ゚Д゚)!!

我々は小声で文句を言いつつ、もそもそとその子洒落たパフェを食べ
満たされない心のまま店を後にした。
車に乗りこむとオッサン君が言った。

「だめだ。このパフェが食べたいという感情は、
 あんなオシャレパフェじゃ満たされない!
 もう一軒行こうぜ。」


えー!もう一軒かよ!と思いはしたが
そういう馬鹿みたいなことはキライじゃないので
「おーいいね、行こう行こう」と賛成してみた。

さて、そういうパフェはどこで食べられるのか。
少し冷静に考えてみたら、すぐ気が付いた。


ファミレスだよ!( ・∇・)人( ・∇・)


なぜこんな簡単なことに気づかなかったのか。
ファミレスなら絶対あるに違いない。しかも深夜まで営業している。


そして入ったデ○ーズで、我々は思い描いたとおりの
正しい形のパフェを、すぐに見つけることが出来たのであった。



※正しいカタチのパフェ

シ・ア・ワ・セ ( ´ー`)( ´ー`)


だが、「パフェが食べたい」という願望は満たされていなかったが
「甘いものを食べたい」というその裏にあった願望は十分満たされていたので
追い求めていた正しいカタチのパフェではあったが
思いのほか感動は薄かった。


今ではこんなバカも出来やしない。
それは成長したからではなく、今もしこれと同じことをしたら
初老になって弱った胃腸が悲鳴を上げるであろう。
胃痛、下痢・・・恐ろしい惨事が引き起こされるであろう。



あの頃を振り思う。

なんでもない(健康)ことが、幸せだったと思う。
なんでもない夜のこと
二度とは戻れない胃腸が若かった夜。







+・+・+  生活の句読点 オッサン君 +・+・+

06/11 みんなルート66に憧れ過ぎ。

06/10 バーガーキングのワッパーに興味津々。

06/09 太陽にほえろ的に言ったら「つぶやき刑事」

06/08 永田町には深い霧ばかり立ち込めちゃう。

06/07 鏑木がまだ読めない。

06/06 はにかんでも王子とは言われない年だ。

06/05 その髪型にしても、エビちゃんにはなれてないよ。

06/04 「ビジネスクラスって狭くてさぁ‥」って言ってみたい。

06/03 戒めって・・・何?

06/02 毎朝上から見下し気味な辛坊治郎。


ムッキー

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