ムッキーの初老日記
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2004年01月29日(木) |
やまいだれに寺と書いて・・・ |
先日、TVで驚くべき統計結果を発表していた。 なんと、日本人の3人に1人が「痔」だと言う。
3人に1人?それはいくら何でも大袈裟ではないのか?
じゃあ3人家族に1人5人家族なら下手すると2人、痔主がいるということか。 軽度の切痔(出産時の切痔含む)が大半を占めるそうだが それにしても意外にも多い日本の痔人口に驚いてしまった。
言わないだけで、もしかしたらヤツも、そしてヤツも・・・ 苦しんでいるのかも知れない。なにせ3人に1人なのだ 「隣のあの子も大塚ムスメ♪」どころの騒ぎではない。
私は、今までの長い人生の中で、痔だという人を1人しか知らない。
その人の名はあえて言いますまい。仮名でもシャレにならない。 どの時代の知り合いかも書けない。 それ位、彼の痔は重かったと記憶している。
なぜそんな重い彼の痔を私が知っているかと言うと、彼が自分で告白したのだ。 いや告白と言うより、いつもいつも、好んでは聞きたくはない彼の病状を ムリムリ聞かされていた、と言った方がいい。
今日も彼は言う。
「ムッキー、聞いてくれよ。今日は真っ直ぐ座れないほど痛てえんだよ。」
「はあ・・・大丈夫ですか?」
「おー。どうにかな。あーあ憂鬱だなぁ。」
いつもこんな調子であった。
なんでも、あまりに重くて身動きがとれず 会社に「休む」と連絡したら、課長に仮病呼ばわりされ 頭にきた彼は、病院で診断書を取り 歩けないほど痛いので、父親の肩につかまって わざわざ課長まで診断書を叩き付けに来た・・・だとか
昨日はあまりの痛さに、痛み止めに水風呂に入り 痛みが引いたのはいいが、今度は寒くなってしまい 湯舟の縁つかまり小動物のようにプルプルプル震えていた・・・だとか
鏡で見たら己の肛門付近に何かがぶら下がっており それはあたかもある果物のようであった・・・だとか。 どんな果物かは、読んだあなたが食べられなくなるかも知れないので伏す。
そんな彼の告白を、私は「また始まった」と半ばうんざり、半ば楽しみに聞いたものだ。 そして彼の語り口の巧妙さに「げー!」「うひゃー!」と言いながら笑い転げ 今でも鮮やかに記憶し、こうしてWEB日記にまで書いている。
今思うと、彼は何故、あんなにも赤裸々に自分の痔を語ったのだろうか? どんなにか痛く苦しく辛かったか知れないのに。 笑っては悪かったのだろうか・・・。
そういう昔語りを、絶倫の倫ちゃんにしたところ
「いや、彼は笑いを取るために話したんだと思うよ。 きっと彼は赤裸々に告白してムッキーに笑ってもらうことで 痔になってしまった現実から逃避したかったんだよ。」
おお!倫ちゃん、真理かも知れんね。 なんかいいこと言うね。
彼の痔が、今は回復していることを願って止まない。
◆◇オッサン君の独り言◇◆
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ムッキー
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