ムッキーの初老日記
DiaryINDEX|past|will
たとえば。
新色の口紅が、店頭に並ぶ。
「これかな?・・・なんか違うな。 こっちか!・・・うーん濃いかな。」
何色もつけては拭い、つけては拭い。
「うーん、まあ、これかな。」
そうやって選んだ口紅なのに、翌朝つけてみると
なんだかイマイチしっくりこなくて
殆んど使わず仕舞い込む事がないだろうか。
かと思うと、
ふと化粧品売り場の前を通り、口紅が取れている事に気づき
ちょうどいいからテスターの口紅を付けさせて頂こう、と
何気なくひょいっと取った、1本の口紅。
つけた途端に、鏡の中の顔色が、パッと輝く。
『あれ、なんだかこの色、いいみたい。』
質感も、パールの加減も、色も、あなたの唇をとても引き立てている。
まるでオーダーメイドの口紅のようだ。
しかもその時20%オフなんてやっててお買い得だったり。
他の色を試すこともなく、「これください」と美容部員さんへ。
こんなふうにして、買うつもりもなかった口紅を買ったことは?
偶然だと思うでしょう。
でもそれって実は偶然じゃなくて
その口紅とあなたは、出合うべくして出合ったんだよ。
迷ったら、やめたほうがいい。
「まあ、このへんか」と
妥協で選んだものは、大概失敗する。
逆に、その気がなくても、偶然取り上げた1本でも
それがあなたの「ベスト」になることがある。
◆◇039◇◆
|
ムッキー
|