ムッキーの初老日記
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2002年12月07日(土) |
前の席はNO THANK YOU! |
大概のコンサートは、出来るだけ前の席に座りたいものだ。 だが、私の中でたった一人、前の方では見たくない人がいる。 いや、前の方で見てしまって大失敗だったと言うべきか。
その人の名は谷村新司。
私は中学の頃から彼のファンだ。 彼のラジオ番組を楽しみに生きていた時期もあった。 初めて彼の顔を見たとき 思いっきりガッカリした事は認めるが 彼の喋りも歌も、本当に好きだった。
18の時、初めて彼のコンサートに行った。 一番後ろに近い席だったが、 初めてナマで聴く彼の歌に大感動。
それから数回、彼のコンサートに行き 何年目かに「5列目」の席をゲットした時は 一緒に行く友人と大喜びしたものだ。
だが。 それはこれから始まる地獄へのプロローグだったのだ。
前から5列目の、まん真ん中。 この席ではステージを見上げる事になる。 つまり、谷村新司を下から見上げる位置なのだ。
するとどうだろう。 それでなくても彼の生え際は限りなくてっぺん近くにある。
下から見上げる彼の頭に、髪の毛は見えない!
ただの真ん丸い「球」だ。 それにライトが当たり、鼻の穴が強調され それはまるで
ボーリングの球だ。
歌ってる。歌っているよボーリングの球が・・・。
しまった・・・。 もう可笑しくてたまらない。笑いたい。笑いたいよー!
だが、皆がシーンと聴いている こんなスローな大人しい曲の最中に笑えるほど マナー知らずではないので、我慢する。 我慢すればする程可笑しい。 悪循環。
ふと隣を見ると、友人の肩が震えている。 ギュッと口を真一文字に閉めている。 彼女も笑うのを必死でこらえているのだ!
それを見てしまったら益々可笑しいのに拍車が掛かってしまった。 もうだめだー!吹き出すー!助けてー!
それはトイレを我慢するよりツライ時間だった。
だが私達は、ものすごい精神力でそれをこらえきったのである。 クスリとも笑わなかった。 もう疲労困憊である。
前ならいいってモンじゃないという教訓。
ムッキー
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