ムッキーの初老日記
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2002年11月25日(月) |
愚でもいい。直に生きる。 |
昨日は、オットの亡き末弟、ももの命日だった。 朝からオットの実家に行き、シュー・トメと2番目の弟と4人で墓参りに行き 帰って来てからアルバムなど見ながら、ももの思い出話などして過ごした。
ももは14年前、交通事故で亡くなった。16歳になる前だった。 初めてももと会って、ほんの数ヵ月後のことだった。
もものバイト先のバーガー屋に、オット(当時は彼)と二人で出かけた。 まだ15歳なのに身長は175cm近かった。少年らしく線が細く 肌もヒゲもなくツルツルとして、本当に美しい少年だった。 いきなり行った私達を『兄貴のヤロウ』と言う感じに 苦笑いしながら見ていた顔が印象的だった。
後日オットが
「ムッキーってどう思った?姉ちゃんになるんだぞ。」
と聞くと、
「・・・なんか冷たそうじゃねえ?」と言ったそうだ。
その後オットの家に遊びに行った時、ももが外出から帰ってきたので 「これ、食べる?」と買って来たチョコレートを差し出すと
「うん!」と素直に手を出した。むしゃむしゃチョコを食べてるももに
「そのスタジャン、カッコイイね。」と言うと
「そっかな!?エヘヘヘ」と照れ笑いをした。
「彼女にもらったんだよな、もも」とオットが言うと
「まあな〜!」と言ってますます照れていた。
その後、ももの私の評価は「冷たそう」から 「いい人」に変わったそうだ。
その数日後に、ももは逝ってしまった。
私は、ももの姉ちゃんになり損ねた。
ももが逝ってしまって1年くらいは、どうやって葬儀をしたのか どうやって生活していたのか、記憶が曖昧だとシュー・トメが言っていた。
子供を亡くすとは、どれだけの哀しみだろうか。
先日、35歳で突然逝った、友人の弟の話を書いたが やはり、親より先に逝くのは、一番の親不孝かもしれない。
たとえ会えなくても、離れていても 生きていると思えば耐えられる。
でも、もう居ないとしたら・・・・。
愚でもいい。 まっすぐに生きていきたい。
せめて母よりも長く。
ムッキー
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