ムッキーの初老日記
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昨日までの秋晴れとうって変わって、今日の水戸はどんよりと寒い。 寒がりの人なら、そろそろ温かい肌着を着用したくなるような天気だ。
今から15年ぐらい前、本とレンタルビデオの店で働いていたことがある。 そこの店長が、これがまあ、ものすごい美形だった。 あんな綺麗なカオの男は、ちょっとこの辺じゃお目にかかれない。 トム・クルーズとジョン・ローン(当時人気だった)を足して2で割ったような 端正なカオの繊細な美男子だと、皆でよく言い合った。
ハンサム店長と一緒に何度か買出しや、ライバル店調査などに行ったことがあるが ちょっと後ろを歩き観察していたら、すれ違う女性の9割が ハンサム店長を見つめ、ハッとし、そのうち半数以上が振り返ってまでも見ていた。
私は、ほうほう、真のハンサムとはこういうものかと、感心したものだった。
そのハンサム店長が結婚した。新妻は元モデル(何のかは不明)とかで 写真を見せてもらったがなかなかの美人だった。
ある日、ちょうど今日のように曇って寒い秋の日。 事務所で伝票整理をしていた私にハンサム店長が言った。
「今日は寒いからさ、実は モモヒキ はいてきたんだよ。」
「えっ!モモヒキ!?店長が!?(ぷぷぷぷ)」
「そうそう。俺寒がりでさぁ、ダメなんだよ、寒いの。」
「そ、そうなんですか。モモヒキを・・・(笑うな、笑うな俺よ・・・)」
「うん、白いのね。あと、白い長袖シャツも着てるよ。」
「(ぎゃはははは!助けてー!苦しいー!)あ、そ、そうですか。」
「今朝、シャツとモモヒキ穿いてたら、ウチの奥さんがさあ
わぁ♪アナタ王子さまみたい♪
って言うんだよー。あはは。」
Σ(゜□゜)
お!王子さまぁ〜!?ぶはーーっ!!
ぎゃはははは!(T▼T)もうだめだあー!
私は堪えていた糸がプツンと切れ、笑いが止まらなくなってしまった。
「何がおかしいんだよームッキー」
「な!何がって!わははははははははははっは(止めてー!)」
超美男子が、実はモモヒキと長袖シャツを着てることも可笑しいが そんな姿のダンナを王子様みたい♪とウットリする妻も可笑しいし それを嬉々として私に報告するハンサム店長も可笑しくてたまらん! 可笑しいの3乗だ。
この新婚ボケが! 私は憮然とするハンサム店長の隣で、しばらく笑い続けた。
そして、もちろん同僚にもまんべんなくこの話をし、みんなを笑死させ 自分が結婚してからは、オットに使う事も忘れなかった。
「わぁ〜オット♪王子様みたーい♪」
今では我が家の真冬の定番ギャグになっている。
そう、オットもたまに穿くのである。白いモモヒキを・・・・。
◇◆オッサン君の独り言◇◆
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ムッキー
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